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●26日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、「てっとり早く稼ぎたいという心理では、ぜいたく品は生み出せない」と題し、中国ではアップル社製品から高速鉄道まで何でも作れるのに、オリジナルの精巧なハンドバッグは作れないと報じた。写真は福建省の縫製工場。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年7月31日 7時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=74809&type=0
「すぐ稼ぎたい」中国にはブランドは生み出せない―米紙
2013年7月26日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、
「てっとり早く稼ぎたいという心理では、中国はぜいたく品は生み出せない」
と題し、アップル社製品から高速鉄道まで何でも作れるのに、オリジナルの精巧なハンドバッグは作れないと報じた。
27日付で環球時報が伝えた。
実際、プラダからアップル社まで、世界のトップレベルの企業が中国に外注しているにもかかわらず、質の良い中国ブランドを探し出すのは難しい。
これはぜいたく品に限らず、自動車、スマートフォン、家電なども例外ではない。
ある2人の中国の芸術家にとっても、これが悩みの種だ。
彼らはプレミアムギフトやアパレルを扱う会社を立ち上げ、商品はニューヨークの博物館や香港の百貨店で販売されている。
今年初頭、工場から送られてきた製品のどれもにヒビが入っていたため、約200点の作品を不合格とせざるを得なくなり、出荷が約3カ月も遅れてしまった。
工場によると、何年も同じ仕入先から仕入れているのだが、
原材料の質が安定しないことが原因と分かった。
特に、腕時計やジュエリーなど複雑で精巧な物ほど、中国でレベルの高い物を探すのは大変だ。
04年にフランス人のギョーム・ブロシャード氏が中国の宝飾ブランドを合弁で立ち上げたが、中国では信頼できる工場が見つからず、フランスで製造するしかなかった。
同社の責任者は、
「ぜいたく品企業はリターンが多いが、成功するには長い時間をかける必要がある。
中国ではビジネスチャンスが多すぎて、賢い中国人はこの業界にあまり関心を持たない」
という。
ぜいたく品というものは、由緒や伝承がとても重要だ。
上海中欧国際工商学院で教鞭をとるMichel Gutsatz主任によれば、中国企業は3年以内に1つのブランドを成功させたいと考えるが、通常ブランドが出来上がるには15~30年はかかるという。
西洋のブランド企業では、主な技術者は数十年も同じ製品を作るが、中国の労働市場はそれほど安定していない。
コンサルティング会社のローランド・ベルガ―社のデータでは、中国の労働市場は毎年19%の人が職を替えるが、西側先進国ではわずか5%だ。
社員が頻繁に辞めるたびに、新人を訓練し直さなければならない。
これでは技術が蓄積できず、労働効率が下がってしまう。
中国では、皆がてっとり早く稼ぎたいと考えるようだ。
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