2013年10月30日水曜日

明治粉ミルク:中国市場より撤退、日本企業の中国へに接し方の典型か?

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●29日、粉ミルクブランドの明治がこのほど中国本土市場からの撤退を発表したことを受け、一部の消費者は買いだめに追われている。写真は明治の粉ミルク。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月30日 14時5分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78495&type=0

明治が中国から撤退、買いだめに追われる消費者―中国メディア

 2013年10月29日、粉ミルクブランドの明治がこのほど中国本土市場からの撤退を発表したことを受け、一部の消費者は買いだめに追われている。
 業界内では、本件は外国産粉ミルクの「厳冬入り」を意味するものではないとされているが、本件は粉ミルク業界の販売ルートのコスト問題を反映している。
 広州日報が伝えた。

◆16缶買いだめする消費者も

 広州日報が28日、明治粉ミルクの公式旗艦店を取材したところ、販売増加の様子を見ることができた。
 午後3時30分時点の販売記録によると、明治の粉ミルクに「大口取引」があり、一部の消費者は8缶・10缶・16缶をまとめ買いしていた。

 広州市海珠区のイオンでは、明治の粉ミルクが販売されていた。
 販売員は、購入客が最近増加したと語った。
 明治の粉ミルクを愛用していた消費者は、今後はネット通販により域外から購入することを検討すると述べた。
 しかし香港では、明治の粉ミルクがほぼ姿を消している。

 10月24日に、香港のチムサーチョイ(尖沙咀)で5店舗の薬局を取材したところ、明治の粉ミルクが見つからなかった。
 ある薬局の関係者は、「東日本大震災から、入荷をストップした」と語り、現地の百貨店まで行くよう記者に勧めた。

 明治はコスト面の理由から撤退を決定したが、消費者からは次のような疑問が呈されている。
 明治の粉ミルクは日本国内で、中国より安価で販売されているが、販売停止には追い込まれていない。
 明治が撤退すれば、中国の消費者はどうなってしまうのか。

 明治の役員は、粉ミルクの販売成長が世界で最も著しい中国本土からの撤退について、これまで態度を二転三転させていたが、最近になりようやく方針を固めた。

◆中国市場回帰は困難

 ある消息筋によると、明治の本社は昨年の時点で、中国本土は将来の「最も重要な」海外市場と判断していた。
 同氏は、
 「販売面を見る限り、最も苦しい時期はすでに乗り越えている」
と語った。
 データによると、昨年7月にミルクの原産地をオーストラリアに切り替えてから、明治の販売量は月を追うごとに右肩上がりとなり、増加率は約2割に達した。

 同氏は、
 「4種類の製品しか持たない明治は、その他の粉ミルクのように製品の改良を続けておらず、市場シェアも低く、競争において不利な立場に置かれている」
と指摘した。
 明治は2012年上半期に約15%の値上げに踏み切ったが、今年8月に粉ミルクの価格に関する独占禁止調査を受け、4-7%の値下げを約束した。
 ある粉ミルク取次販売業者は、
 「取次販売業者が利益の12-15%を占め、店舗が約15-18%を占める。
 これは中国粉ミルク業界においては、平均よりやや低めの比率だ。
 市場シェアがその他のブランドに占められるため、明治の将来的な市場回帰は極めて困難だ」
と語った。

(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月24日 17時57分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78281&type=

明治の粉ミルク、中国市場から撤退
=「子供にリスク負わせられない」「撤退は賢い選択」―中国版ツイッター


●24日、食品大手の明治は、中国での粉ミルク販売事業から撤退することを明らかにした。中国版ツイッターでは、「放射能が恐い」「中国撤退は賢い選択」など、さまざまな意見が見られた。写真は明治の粉ミルク。

 2013年10月24日、食品大手の明治は、中国での粉ミルク販売事業から撤退することを明らかにした。
 中国では日本製粉ミルクの人気が高かったが、福島第1原発事故や日中関係の悪化などの影響で売り上げが伸び悩んだ。
 同社の担当者は「状況が変われば再開することも考える」としている。

 このニュースは中国でも大きく取り上げられた。
 「中国版ツイッター」と呼ばれる簡易投稿サイトには、多くのコメントが寄せられている。
 以下、寄せられたコメントの一部。

●.「以前、私の息子も明治の粉ミルクを飲んでいた。いまは放射能が恐いから豪州のものを使っている」
●.「もともと香港では日本の粉ミルクが人気だったが、地震後、やはり放射能の影響が恐く、欧州のものに変える人が多かった」

●.「私はいつも明治のアイスクリームやチョコレートを食べているぞ!」
●.「実は日本製の粉ミルクはアジアの子どもに適している。知り合いの多くは日本から粉ミルクを持ち帰っている」

●.「放射能の値がころころ変わっている状況で、自分の子どもにそんなリスクを負わせてまで日本製にこだわる必要はない。
 その上、歴史の恨みもある。
 日本は毎日、わが国の漁民や“保釣団体”の邪魔をしている。日本の粉ミルクは使わない」

●.「中国人はみな、メラミン入りのミルクを飲んでいる。
 日本の粉ミルクはこんなに安心安全なのに、中国では競争力がない。
 中国撤退は賢い選択だ。
 私利私欲にまみれた形だけの愛国主義者は必死に日本製品ボイコットを訴えているが、彼らの小さい望みをかなえてやればいい。
 そして、引き続きメラミン入りのミルクを味わわせてやればいいさ」



レコードチャイナ 配信日時:2013年8月9日 17時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=75345&type=

粉ミルク生産企業、独占禁止法違反で総額106億円の罰金刑
=制裁金としては史上最高額―中国


●7日、中国国家発展改革委員会は、粉ミルク生産企業が中国の独占禁止法に違反し、競争行為を制限したとして、約6億7000万元(約106億円)の罰金刑を下した。写真は香港のドラッグストアで販売されている粉ミルク。

 2013年8月8日、新華社によると、中国国家発展改革委員会(発改委)は7日、Biostimeなど6社の粉ミルク生産企業が中国の独占禁止法に違反し、競争行為を制限したとして、独占禁止法違反で課した制裁金としては史上最高額となる約6億7000万元(約106億円)の罰金刑を下した。
 法執行機関の調査に協力した3社は、自発的に改善を行ったことから、処罰を免除された。

 発改委の価格監督検査・独占禁止局の許昆林(シュー・クンリン)局長によると、Biostimeは「深刻な違法行為、改善に消極的」であったことから、前年度の売り上げの6%(約1億6300万元、約26億円)の罰金刑となった。
 調査に協力しなかったが自発的に改善を行ったミードジョンソンは、前年度の売り上げの4%(約2億400万元、約32億円)の罰金刑となった。

 「調査に協力し、自発的に改善」したDumexは1億7200万元(約27億円)、アボット(上海)は7700万元(約12億円)、Friso(上海)は4800万元(約7億7000万円)、フォンテラ商貿(上海)は400万元(約6300万円)の罰金を課された。
 この罰金額は、いずれも前年度の売上高の3%に相当する。

 「独占禁止法執行機関に対して、独占に関する取り決めの関連情報を自発的に報告し、重要な証拠を提供し、かつ自発的に改善を行った」ワイス、Beingmate、明治は、処罰を免除された。

 発改委によると、関連企業が提出した改善措置には、「違法行為の即時停止」、「実質的な行動による過去の違法行為の処理、消費者への実益の提供」が含まれた。

 許局長は、
 「今年3月より発改委は通報に基づき、9社の粉ミルク生産企業に対して、販売価格の独占禁止に関する調査を行った。
 多くの証拠によると、関連企業の価格独占の具体的な措置と手段は、主に契約による約定、直接的な罰金、間接的な罰金、利益還元の削減、供給の制限、供給の停止などであった」
と述べた。

◆企業側の反応

▽Biostime
 香港で上場中のBiostimeの株価は8月7日、1.43%安で取引を開始した。
 同社は同日、
 「当社の100%子会社の広州Biostimeは行政訴訟を放棄し、前年度の売り上げの6%に当たる約1億6300万元(約26億円」の罰金を即座に支払い、行政処罰決定書の処罰決定を履行した」
とする内容の公告を発表した。

▽ミードジョンソン
 同社の罰金額は約2億400万元(約32億円)となった。
 同社の広報部のメディア担当の楊韻(ヤン・ユィン)氏は、
 「当社は7月16日に、主要製品の出荷価格を7-15%引き下げている。
 当社は今回の処罰を受け入れ、反論をする予定はない。
 当社の商品は今後一定期間に渡り値上げを行わない」
と表明した。

▽フォンテラ商貿(上海)
 同社の罰金額は400万元(約6300万円)となった。
 同社の公式サイトは、
 「当社は価格独占に関する今回の処罰を受け入れる。発改委の調査は、企業の今後のマーケティングと運営にとって有利なものだ」
とした。

▽Friso(上海)
 同社の罰金額は4800万元(約7億7000万円)となった。
 メディア担当者は記者に対して、
 「当社は罰金の処罰を受け入れ、改善を行っていく」
と書面で回答した。

▽ワイス
 同社は処罰を免除された。
 同社の広報担当者の曹敬衡(ツァオ・ジンヘン)氏は、
 「当社は発改委の関連する決定を尊重し、7月8日に発表した値下げの約束を履行する。
 当社の主要商品は7月より、平均で11%値下げされている。
 当社は今後1年内に、新商品の値上げを行わない」
と表明した。
 曹氏によると、同社の粉ミルク製品「美素佳児」は7月に5%値下げされたという。

▽明治
 同社は処罰を免除された。
 総経理事務所の職員は、
 「当社は発改委の調査を支持し、社会的義務を履行する」
と語った。
 市場で流通している「珍愛」シリーズの粉ミルク(系4種)はすでに3-7%値下げされており、2年内にラベルや包装の変更により故意に値上げすることはないと約束している。

▽Beingmate
 同社は処罰を免除された。
 同社は公告の中で、すでに発改委から「行政処罰免除の決定書」を受け取っているとし、独占禁止法に違反する行為が確かに存在したと認めた。
 同社は即座に約束を履行し、独占行為を停止することになる。

(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月30日 6時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78455&type=0

日本企業はなぜ中国市場で苦戦するのか―華字紙


●28日、華字紙・日本新華僑報は、「日本企業はなぜ中国市場で苦戦するのか?」と題した記事を掲載した。写真は中国のデパートの化粧品売り場。

 2013年10月28日、華字紙・日本新華僑報は、
 「日本企業はなぜ中国市場で苦戦するのか?」
と題した記事を掲載した。
 以下はその内容。

 最近、中国市場で成功しているのは欧米企業ばかりで、日本企業は羨望のまなざしでこれを見ているだけだ。
 日本の食品大手・明治はこのほど、業績不振を理由に中国市場からの粉ミルク販売事業の撤退を表明。
 中国市場での不振に悩む日本企業は少なくない

 中国は世界最大の新興市場であると同時に、世界で最も熾烈(しれつ)な競争市場だ。
 ゆえに、外国企業にとってはほんのわずかな過ちを犯しただけでも致命的なことになる。
 明治の粉ミルクは中国政府の輸入禁止措置が影響した。
 自動車市場では、欧米車が日本車を圧倒。
 豊かになった中国人は、燃費よりも見栄えの良いBMWやアウディといった高級外車を好み、エコカーを全面に打ち出した日本車には見向きもしない。

 中国各地に支店を設けて、販売網や流通網などのネットワーク構築に失敗する日本企業も多い。
 その主な原因として、日本企業は柔軟性が乏しく、各省ごとに異なる習慣や常識、文化などに順応できないことが挙げられる。
 一方で、中国各省にくまなくネットワークを築いている欧米企業は少なくない。

 さらに、中国人消費者の反日感情が「日本製品離れ」を引き起こしている。
 今年9月に日本貿易振興機構(JETRO)が行った調査では、
 7割以上の中国人消費者が日本製品を買い控えていることが分かった。
 昨年12月に上海で第1号店をオープンした高島屋は、年間売上予想額を当初の130億円から60億円に下方修正。
 資生堂は昨年、中国進出以来初の赤字決済となり、日用品の撤退を決めた。

 こうした状況下、日本企業の「脱中国」は加速化している。
 今年上半期の中国への投資額は前年同期比で3割減となった。
 しかし、東南アジア諸国の劣悪なインフラと技術者不足、購買力のない市場は、日本企業をすぐに幻滅させるはずだ。
 いずれにせよ、
 大きな市場から小さな市場へ撤退することは、日本企業の競争力低下を意味する。
 本当に優秀な企業であれば、どんな市場でも生き残れる。
 日本企業が中国でうまくいかない原因は中国市場が問題なのか、それとも日本企業か?
 答えは中国で活躍する欧米企業をみれば分かるというものだ。




【中国ってなんでそうなるの!】


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2013年10月28日月曜日

日本メディア:ネットで自由に公開できない7つの情報

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「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年10月27日
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2013-10/27/content_30416031.htm

 日本メディア ネットで自由に公開できない7つの情報

 ブログやミニブログなどは今や主な交流の場となり、ユーザーはここに自分の思いを書き込み、交流したり、情報を伝えることができる。
 しかし、どんな情報を公開するにも、それなりの制限はあり、それを守らなければ問題が生じる。
 どんなことがインターネット上で公開できないか。
 日本メディアがまとめた。

1]、 著作権を侵害する文章と写真
 例えば、内容の出所を書かずに勝手に他人の内容をコピーする。これは著作権の侵害になり、著作主に起訴される可能性もある。

2]、 政治、宗教、人種に関すること
 この3つには多くの論争と考えの違いがあり、他人に意見されやすいため、極力避けるべきである。 

3]、 親しい人の悪口
 例えば、親類が嫌いなどである。読む人のこれらに対する理解も異なるため、書かないほうがよい。

4]、 怒り
 書けば怒りは少し収まるが、個人的なことに過ぎず、すでに発生した事実をあっさり受け入れるのが最もよい。

5]、 有罪かどうかまだ確定していない事件
 これらのニュースに関して、事実がはっきりする前に勝手に判断すれば、名誉毀損にもなる。

6]、 自ら経験しないと理解できないこと
 例えば、シングルマザーや離婚など、自分が経験しないと理解できないことに対しては、どんな意見を書くにしても慎重にならなければならない。
 でなければ、他人から反感を買うことになる。

7]、 別れた恋人
 恋人との思い出を書いても、前の恋人を忘れていないことを示すだけである。
 思い出は心に残しておくほうがよい。






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2013年10月27日日曜日

中国が世界一の海外旅行消費国:昨年は10兆円に

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●25日、中国は世界一の海外旅行消費国となり、今年の海外旅行者数はのべ9000万人を超えることが予想される。写真はユナイテッド航空。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月27日 7時0分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78334&type=0

中国が世界一の海外旅行消費国に、昨年は10兆円に―中国メディア

 2013年10月24日、2013年中国国際観光取引会が雲南省昆明市で開幕した。
 取引会で明らかにされたところによると、中国人の海外観光旅行の目的地は150カ所に達し、2012年の海外旅行消費額は1020億ドル(約10兆円)に上り、中国は世界一の海外旅行消費国になった。
 今年の海外旅行者数はのべ9000万人を超えることが予想される。
 人民日報が伝えた。

 国家観光局の邵[王其]偉(シャオ・チーウェイ)局長によると、今はグローバル経済がなお緩やかな回復の途上にあるが、世界の観光産業は安定的に成長する段階に入った。
 12年の観光産業
●.世界経済の成長率に対する貢献度が9.3%、
●.雇用の伸びに対する貢献度が9%
だったという。

 今回の取引会は会場の面積が約5万平方メートル、展示ブースは2359ブース、参加国・地域は102カ所に上る。

(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)




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中国:数学は大学入試から出て行け!ネットユーザーは数学不要論を支持

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●25日、中国経済網は記事「金を数える以外に使ったことはない!大学入試から数学は“出て行け”とネットユーザー」を掲載した。中国では数学教育に力が入れられているが、意味がないとの不満が多いようだ。写真は中国の数学試験問題。


(新華網日本語) 発信時間: 2013-10-27 10:51:52
http://japanese.china.org.cn/life/2013-10/27/content_30416358.htm

レコードチャイナ 配信日時:2013年10月26日 21時53分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78346&type=0

数学は大学入試から出て行け!ネットユーザーは数学不要論を支持―中国

 2013年10月25日、中国経済網は記事
 「金を数える以外に使ったことはない!大学入試から数学は“出て行け”とネットユーザー」
を掲載した。

 北京市が大学入試に占める英語の点数を引き下げを検討しているが、ネットユーザーからは「むしろ数学が消えるべき」との声が上がっている。
 中国のソーシャルメディア、新浪微博では
 「数学は大学入試から出て行くべきか」
との設問が用意されたところ、10万人近いネットユーザーが投票した。

 うち7万人が「出て行くべき」との回答。
 難しすぎる数学に“虐待”されたと学生時代を振り返る人もいたほか、足し算・引き算・かけ算・割り算で十分、数学が好きなやつは大学に入ってから勉強すればいいなどの回答が寄せられた。

 中国大学入試における数学の難易度の高さは外国人も認めている。
 北京持続可能な発展教育国際フォーラムでは中国の大学入試問題が公開されたが、それを見た外国人研究者からは難しすぎるのではと指摘された。
 一方で数学は論理的な思考を養うものであり、必要不可欠だと擁護論を展開する人もいる。




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2013年10月26日土曜日

男女格差ランキング、中国が日本を上回る:「日本の美女歓迎」

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●25日、国際組織・世界経済フォーラムが「2013年世界男女格差ランキング」を発表。中国は69位となり、日本、韓国を上回った。資料写真。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月25日 23時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78336&type=0

男女格差ランキング、中国が日本を上回る
=「日本の美女歓迎」「中国人は尊重知らない」―中国版ツイッター

 2013年10月25日、国際組織・世界経済フォーラムが世界136カ国に対して格付けを行った「2013年世界男女格差ランキング」を発表した。
 日本は昨年より4つ順位を落として105位となった。

 格差が最も少なかったのは、アイスランドで5年連続の1位となった。
 2~4位は、フィンランド、ノルウェー、スウェーデンが並んだ。
 アジアの国ではフィリピンが5位と最も高く、中国は69位、韓国は111位という結果になった。

 このニュースは中国でも注目を集めた。
 「中国版ツイッター」と呼ばれる簡易書き込みサイトには、「女性を軽視する民族は失敗する」「中国人は女性を尊重する方法を知らない」などの意見が寄せられた。
 以下、寄せられた意見の一部。

「女性を軽視する民族は、最後には失敗する」
「中国の女性は嫁いでも姓を変える必要はないからな」
「日本の美女歓迎。何でもしたいようにさせてあげる。中国語を勉強して、子どもを産んでくれて、優しく賢ければ、衣食に困らない生活を保証します」

「日本の女性は結婚後、働かせてもらえないから順位が低いのだろう」
「日本の女性は優しい。でも、80%の人は浮気したことがあるみたいだけどね」

「中国女性の地位が日本よりも高いって?不思議だ!」
「日本の女性は、自分で『地位が低い』なんて言ってないじゃないか。国際社会は余計なお世話なんだよ」
「中国人はどうやって女性を尊重するかを知らないし、女性でさえもどのような行為が自分に対しての尊重なのかを知らない」




【中国ってなんでそうなるの!】


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2013年10月25日金曜日

「洗脳」は中国四千年の得意療法だが、「洗肺」ってどうやってやるのだろう

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●23日、武漢の複数の病院ではスモッグの影響を受け、呼吸器疾患や心・脳血管疾患の発生率が高まっている。患者数は通常より2、3割多くなっている。資料写真。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月25日 15時39分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78280&type=0

大気汚染で「洗肺」商法が出現=「洗肺旅行」「洗肺料理」で金儲けも―中国

 2013年10月23日、武漢の複数の病院ではスモッグの影響を受け、呼吸器疾患や心・脳血管疾患の発生率が高まっている。
 患者数は通常より2、3割多くなっている。荊楚網が伝えた。

 「煙霧に含まれるチリや顆粒を吸い込んだら肺がんになるのではないか」と心配する市民は少なくない。
 一部ではこれを金儲けのチャンスと見て、「洗肺旅行」「洗肺料理」などのコンセプトを作り出す動きもあり、「洗肺」という言葉が注目を集めている。
 市民の中には、病院に行って肺を洗ってもらおうと考えた人も少なくなかった。

 スモッグと肺がんとの関係について、湖北省腫瘍医院胸・骨軟組織外科の徐海洋(シュー・ハイヤン)主任は次のように説明する。
 スモッグには多くの有害物質が含まれており、これには、硫化物や窒化物などが含まれる。
 こうした物質が人の呼吸とともに呼吸系統に侵入すれば、気管や気管支、肺組織などに直接的なダメージを与える。
 長期的な吸入は肺がんのリスクを高めることも考えられるが、現在、二者の直接的関係を証明する正確な臨床研究はまだない。

 洗肺」については、武漢の病院でも類似した技術を持つ病院は少なくないが、厳格な適応症標準が決まっており、深刻な肺感染症や肺腫瘍などの治療に主に用いられるもので、普通の市民の要望に応えて「洗肺」することはできないという。
 さらに肺は簡単に洗えるような器官ではなく、無理に「洗肺」すれば逆にダメージを与えることもある。

 武漢市中心医院呼吸内科の趙蘇(ジャオ・スー)主任は、スモッグの日には朝の運動はやめた方がいいと呼びかける。
 さらに慢性閉塞性肺疾患や慢性気管支炎、喘息などの患者や心・脳血管疾病の病歴のある患者は、スモッグの日には再発や病状悪化の可能性があるため、できるだけ外に出るのを避け、予防に配慮する必要がある。
 もし出かけなければならないなら、マスクをすることは、有毒物質の吸入を阻む最適な方法であり、大部分のチリや顆粒を防ぐことができる。
 車を運転する人は窓を閉め、車内の空気の循環モードは内気循環とし、汚染気体の集中を避ける必要がある。


(提供/人民網日本語版・翻訳/MA・編集/武藤)

経済成長で失われた文化財:文化大革命を上回る破壊に進展

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●22日、南方都市報は記事「文化財専門家:中国本土のここ20年における文化財の破壊は文化大革命よりも深刻だ」を掲載した。経済成長を追求するあまり、文化財保護は顧みられていないのが現状だという。写真は旧済南駅。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月25日 9時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78250&type=0

経済成長と引き換えに失われた文化財、文化大革命を超えた破壊―中国紙

 2013年10月22日、南方都市報は記事
 「文化財専門家:中国本土のここ20年における文化財の破壊は文化大革命よりも深刻だ」
を掲載した。

 山東省済南市では現在、旧済南駅の再建工事が進められている。
 旧済南駅は1912年の建設。
 当時、アジア最大の駅で利用客数は最大5万人に達していた。
 二次大戦後にドイツで発行された旅行ガイドには見るべき価値のある駅のトップに位置づけられていた。
 1992年に解体されたが、20年後の2012年に再建が決まった。

 経済成長の最中に取り壊され、そして今、文化財としての価値が認められて再建が決まった旧済南駅。
 中国の文化財保存の現状を示す象徴的な存在となった。

 文化財の専門家として知られる謝辰生(シエ・チェンション)氏。1982年公布の文化財保護法の主要起草者でもあるが、文化財保護の現実に対して無力感を感じている。
 経済成長は続き法律の整備も進んでいるが、文化財保護に関してだけはむしろ後退しているという。
 GDP(国内総生産)ばかりを追求し文化財を顧みることがない。
 その結果が無配慮な破壊や再建だという。

 先日実施された全国文化財全数調査によると、
 中国全土に76万6722カ所の移動できない文化財が登記
されているが、うち26%は保存状況が悪いと報告された。
 また、4万4000カ所の消失が確認された。
 謝氏は1990年以降の経済成長に伴う文化財破壊は、文化大革命をも上回るレベルだと嘆いている。

「日本では95%がリサイクル、中国は5%」:建設・解体廃棄物の放置

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●22日、中国で都市化にともない、年間数億トンもの建設・解体廃棄物が各大都市の周辺地域に放置されている。廃棄物のリサイクル率は5%にも満たないという。写真は安徽省淮北市の建設現場。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月24日 23時57分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78200&type=0

建設・解体廃棄物の放置が問題に=「日本では95%がリサイクル、中国は5%」―中国

 2013年10月22日、参考消息(電子版)によると、都市化にともない古い建築物を取り壊したり、あるいは強制的に住民を立ち退かせたりしている中で、年間数億トンもの建設廃棄物や解体廃棄物が大都市の周辺地域に放置されている。

 中国ではプラスチックや金属、古紙などのごみは回収されているが、建物の建設・解体の廃棄物は見過ごされたままになっている。
 香港大学の呂偉生(ルー・ウェイション)准教授は
 「廃棄物に含まれるごくわずかな金属はリサイクルされるが、残りは処理するシステムが整っていないこともあり、放置されるままになっている」
と話す。

 呂准教授の調べによれば、欧米では建築物の寿命は75年以上だが、中国の建築物の寿命は30年程度と短く、建物の建設・解体に関連する廃棄物の問題は年々悪化している。
 2011年に中国で発生した建設・解体廃棄物は20億トンにのぼるとみられる。
 日本ではそうした廃棄物の95%がリサイクルされている一方、中国ではその率は5%にも満たないという。

 そうした中、中国では廃棄物のリサイクルを促進する動きが現れている。
 北京新奥混凝土(コンクリート)有限公司(会社)は貴州省貴陽市と甘粛省蘭州市の工場でコンクリートの製造に粉砕した廃棄物を利用している。
 「このような活動は派手ではないが、重要な意義を持つ」と同社責任者は話す。

 しかし、耐久性や品質への不安が根強く、住宅や公共建築物への再利用が躊躇(ちゅうちょ)されやすい。
 同社責任者は
 「中国では再利用が可能な廃棄物が、“ただのごみ”扱いされている。
 われわれは意識を変える必要がある」
と語っている。




【中国ってなんでそうなるの!】


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2013年10月22日火曜日

モンゴル人を悩まし続けている「文字」の変遷:縦書きと横書きを行ったり来たり

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●漢字と満州文字が併記された中国の故宮にある門


JB Press 2013.09.19(木)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38720

モンゴル人を悩まし続けている「文字」の変遷
政治勢力に翻弄され、縦書きと横書きを行ったり来たり


 今年の夏は、北京から内モンゴル自治区北東部ハイラルを通り、満洲里を抜け、ロシアへ入り、ブリヤートの中心地ウランウデから南にウランバートル、そして北京に戻るルートで調査旅行を行った。

 収集した資料はほぼ現地で送ることになるのだが、重要なので持ち帰りたかったり、送る荷物に入り切らなかったりして何冊かは持って移動することになる

■モンゴル文字を苦しそうに読むモンゴル人

いつもならウランウデからウランバートルは鉄道を使っているのだが、今回は急ぐ旅だったので所要時間12時間のバスによる国境越えを行った。

 それについてはそれほどのドラマもなく、ロシアもモンゴルも途中気分が悪くなるようなひどい道であったこと以外書くことはあまりない。

 ただ、ロシア・モンゴル国境から、バスに乗り込む人々がいた。
 後で分かったことだが、入国管理に携わる人々とその家族などが乗り込むらしい。

 ほぼ満員であったが、後ろに若干の空席がある。
 その1つは私の横にあった。

 モンゴル人青年がそこに座った。
 後で聞いたところ、国境で入国審査などの仕事をしているらしい。
 昇級試験を受けにウランバートルに行くところとのこと。
 最初英語で話しかけてきたが、非常にうまかった。

 ロシアで買った本が何冊か、座席の前についているポケットに入れてあるのを取って眺めていたが、そのうちに、本の裏側に書かれていた、縦に書いてある文字を読み始める。

 不鮮明で判読しがたい文字の列に手を焼いたようだが、どうやら戦争について書いてあるらしいとのこと(こちらは酔っていて文字を読む状況ではなかった)。

 学校で勉強したらしいが、読み慣れないからかゆっくりとしか読み進められないとも話してくれた。
 書いてあったのはモンゴル文字である。

 モンゴル語には現在2つの表記がある。
 1つは縦書きのモンゴル文字、
 もう1つはロシア語と同じ横書きのキリル文字。

 モンゴル文字は、中国は内モンゴル自治区で日常的に使われており、キリル文字はモンゴル国で使われている。
 キリル文字を使っているため、「ロシア語と似ているんですか?」という質問も受けるのだが、文法的に言うと日本語に近い。


●日本語と非常によく似ているモンゴル語
パスパ文字

 モンゴルに2~3年住むと、日本語の表現がおかしくなっていく。

 若干の違いが変だという感覚を生む原因であるが、「てにをは」を含め、一語一語を置き換えるだけでほぼ通じる。
 それぐらいモンゴル語と日本語は近い。
 それで、2~3年の間にだんだんと思考がモンゴル語寄りに変化していき、日本語が変になっていく。

 モンゴル語をキリル文字で書き始めたのは1946年頃、モンゴル文字は12~13世紀頃と言われる。 
 モンゴル文字は、もともと横書きであったアラビア文字系の文字をウイグル人を介して導入したものと言われている。

 横のアラビア文字が縦になった原因を、モンゴル人は、馬に乗って書くのには都合がいいからと説明したりしているが、研究者の間では、おそらく縦書きの中国語と商売の際の契約書などで併記して書いているうちに縦書きで書くようになったのではないかという推測がなされている。

 なお、中国・故宮にある様々な門の名前の表記に漢字とともにあるのは、モンゴル文字を満洲語用にアレンジした満洲文字である。

 ウイグルからの借り物であったためか、完全にモンゴル語の音を明確に書き分けることができず、その後もモンゴル語は様々な文字を試される。

 その中でもチベット人仏教僧パスパの創ったパスパ文字は、元朝にあった様々な民族の言語を表記できる国際的な文字としての使用が目指されていた。
 もちろん、モンゴル語もその1つとされた。
 結局は1368年、元朝が崩壊し、モンゴル人たちがモンゴル高原に退却するに伴い使われなくなった。

 速記ができるモンゴル文字に比べパスパ文字は表記が煩雑だったこと、モンゴル文字は表記が曖昧であるがゆえに、どの方言からも等距離に隔たっている状態になったのに対し、パスパ文字は宮廷のモンゴル語を正確に表記することで逆にほかの方言から遠ざかってしまったことなどが、すぐに使われなくなった原因だと言われている。

 なお、ハングルは、一からできた文字ではなく、パスパ文字の影響を受けているという説がある。

 それから600年、数々の挑戦を受けつつも使われ続けてきたモンゴル文字に転機が訪れる。
 1921年革命が起き、1924年に社会主義政権が成立したのである。

■ソ連の見えざる圧力を受けてラテン文字・キリル文字を採用


●1931年、識字推進運動のポスターに見えるラテン文字とモンゴル文字

 識字率10%以下である原因としてモンゴル文字が槍玉に上がり、モンゴル語を表記する文字としてラテン文字(ローマ字)が「革命の文字」として主張される。

 もちろん、モンゴル文字のままでは、旧来の仏教説話などを使って授業をせねばならず、いつまでも社会主義の「新しい考え方」が浸透しないことを危惧したことも原因だとされる。

 1930年代初めからラテン文字表記が施行されたが、モンゴル文字派の抵抗がいったんは勝利した。
 しかし1930年代後半、スターリンによるテロルの余波を受けてモンゴル文字を使い続けることが民族主義的であると弾劾されるようになると雰囲気が一変する。

 自らの命を救うためには、皆がラテン文字化を支持せざるを得なくなったのである。

 1941年2月ラテン文字表記に対する正式なゴーサインが政府から出されたが、翌月、ロシア語と同じキリル文字で表記することが決定される。
 それもラテン文字表記を決定した政府の同じメンバーによって。

 革命の中心地であるモスクワから何らかの圧力があったことは明らかであった。

 中国内モンゴルにおいても、キリル文字を採用しようとする動きは1950年代にあった。
 しかし1950年代末から表面化し始めた中ソ対立がその運動に影を落としいつの間にか止まってしまった。

 1980年後半のペレストロイカ期、モスクワ中央の箍(たが)が緩まり、モンゴル国(当時モンゴル人民共和国)では再び民族の伝統を評価し、その復活を目指す運動が現れ始める。

 その象徴の1つがモンゴル文字であった。
 キリル文字表記を廃止し、モンゴル文字を復活させる運動が高まる。
 1992年9月、小学校1年生からモンゴル文字での教育が始まった。

 しかし、その子らが3年生に上がる頃には、キリル文字に戻されることになった。
 数字や化学式などと縦文字表記が合わないこと、そして何より、壊滅的な経済状況の中で、教科書も、そして縦文字で教育する特に理系の教員養成のための予算がないことが理由であった。

■国境線を隔てて同じモンゴル人でも使う文字が異なり続ける

 こうして、モンゴル国と中国内モンゴルではほぼ同じモンゴル語を使いながら、表記が違うという体制が続いている。
 今後もこのままの体制で行く可能性は大いにある。

 国境線というラインで非常に似通った言語同士に違いが造成されるという現象は、世界中、実に様々なところで見られる。
 国として独立するときに、今まで自分たちを支配していた国の言語から独立し、新たな言語を作ることもその1つであろう。

 特に隣接する国家においてはそのような意識が強く現れる。
 デンマークから独立したときのノルウェー、スペインとポルトガル、最近ではセルビアとクロアチアなどで見られた現象である。

 しかし、モンゴルと内モンゴルにおいて文字を巡って見られた現象は、自分たちの意思で違いを作っていく運動ではなく、他国に振り回された結果できたものであることが重要である。

 以前同じモンゴル文字を使い相互にやり取りできたブリヤート(1938年、キリル文字をモンゴル語と別の正書法で採用)も含めるとその国境との関係は明らかである。

 文字と言えば、ソ連から独立した中央アジアでの国々の中にもロシアの影響圏を脱するために、ローマ字表記を採用する国が出てきている。

 もともと中央アジア諸国の言語は1920年代~30年代にかけてローマ字を採用していた。これは、19世紀中頃から独自の近代化思想の議論の中で出てきた動きである。
 1928年、トルコはトルコ語をローマ字表記を決めたが、これは中央アジアと共通の流れの中で採用されたものである。

 ロシア連邦内にとどまったタタール語においてもローマ字表記を採用する動きが盛り上がった。
 カウントダウンに入ろうとする2002年12月、「ロシア連邦諸民族言語法改正法」が採択され、ロシア連邦国家語とロシア連邦下で少数民族が作る共和国の国家語の文字はキリル文字に制限されることとなり、改革の動きは止まってしまった。

 これも文字に勢力圏を表す意味合いがあるからだと考えられる。
 少数民族の運命の1つとも言えそうである。

 よく考えれば、ローマ字、キリル文字、アラビア文字、インドのデバナガリー系の文字、そして漢字などはそれぞれ文化圏、場合によっては宗教的な勢力圏を表している。

 場合によってパスパ文字のように、帝国が崩壊することで、勢力圏の消滅とともに消える文字もある。

 こう考えると、文字は結構政治的な存在なのである。

 モンゴル人青年が、苦労して読むモンゴル文字にはこんな背景がある。ふと彼を見ながら思ったことである。

© 2013 The Economist Newspaper Limited. All rights reserved.
英エコノミスト誌の記事は、JBプレスがライセンス契約 に基づき翻訳したものです。
英語の原文記事はwww.economist.comで読むことができます。

荒井 幸康 Yukiyasu Arai:
1994年大阪外国語大学外国語学部モンゴル語科卒業、2004年一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程修了、博士(学術)、1995~1997年国立イルクーツク外国語教育大学講師(ロシア連邦)、2004年~2005年モンゴル発展調査センター客員研究員(モンゴル国) 。現在、北海道大学スラブ研究センター共同研究員。
専門:社会言語学(言語政策)、モンゴル学(20世紀以降の知識人層の形成史及び社会史)
単著●『「言語」の統合と分離 1920-1940年代のモンゴル・ブリヤート・カルムイクの言語政策の相関関係を中心に』三元社(2006年)
編著●“Internal and external factors on economic cooperation and development in Mongolia and Northeast Asia”
論文●アジア経済研究所 『アジア動向年報2009、2010』 「モンゴル」担当

中国の人気TV番組は漢字書き取り競争-「国内統合の一助に」

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●ヒキガエル


ウォールストリートジャーナル     2013年 10月 21日 15:28 JST
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304856504579148712694441446.html?mod=JWSJ_EditorsPicks

中国の人気TV番組は漢字書き取り競争-「国内統合の一助に」
    By     ISABELLA STEGER

 「toad(ヒキガエル)」という言葉は、英語のスペリング競争ならば、一瞬で終わるだろうが、中国で全国テレビ放映されている漢字書き取りコンテストではそうはいかない。


●漢字書き取りコンテストの優勝者Lu Jialeiさん

 中国語で「toad」は、3つの漢字で「癞蛤蟆」と表現し、画数が合計で46もあるからだ。

 中国のテレビ局主催の漢字コンテスト番組に参加した14歳のYu Shuangさんは、予選ラウンドで正解の一歩手前まで来た。
 彼女のチームメートが大声で叫びながらこの漢字を指で描く中で、Yuさんは手前の画面に漢字を書いた。
 画面上に書かれた彼女の漢字は、彼女の頭上にある大きなディスプレーにも映し出された。

 彼女が書き終えると、審査員3人のうちの1人が正解を意味するブザーを鳴らし、歓声が上がった。
 しかし他の審査員2人は同意せず、Yuさんが3つ目の漢字(蟆)で短い点が一つ欠落していたことを指摘した。
 チームメートの歓声は、落胆の声に変わった。

 ミスを犯すのは、決してYuさん1人だけではない。
 コンテスト放映終了後、国営メディアの新華社通信は、番組を製作したテレビ局が視聴者の成人グループをテストしたところ、「癞蛤蟆」を正確に書けたのはわずか30%だったと嘆いた。
 新華社通信は「これは誰もが知っている言葉だ」と指摘。

 教育関係のマイナーなテレビ局で8月に放映され始めて以来、「中国漢字書き取りコンテスト」に対する人気が爆発した。

 この番組は、中国中央テレビCCTV-1の金曜日夜の時間帯にシフトし、オーディション番組「中国好声音」(The Voiceの中国版)など最も視聴率の高いショーの一つに肩を並べるほどになった。


●漢字書き取りコンテストの審査員

 金曜日夜の決勝は、中国全土で必見となり、浙江省杭州市の同じ中学校の女子生徒2人の争いになった。

 漢字コンテスト番組は中国で、急所を突いた形だ。
 中国ではスマートフォンが出回った結果、エモーティコン(顔文字)やピンイン法(中国語のローマ字表記法)を使って漢字が書けるソフトウエアが頻繁に使われているせいで、言語技術を退化させている、と漢字擁護の純粋主義者が不満を募らせているからだ。

 番組クリエーターのGuan Zhengwen氏は、この番組は米国の英単語のつづりの正確さを競う全国大会「Scripps National Spelling Bee(スペリング競争)」から着想を得たと述べている。
 同氏はとりわけ、Spelling Beeに50年前に参加した男性が自分の孫にも大会に参加させようとしたのをみて感銘を受けたという。

 Guan氏は
 「米国のように民族的に多様な国で、スペリング競争は、共有されているアメリカンドリームの共通の基盤を異なったバックグラウンド(出自)の人々に見いださせている」
と述べた。

 標準中国語(北京官話)は、広大な国土を統合する政府の戦略の重要な役割を果たしてきた。
 その国土は、極西のウイグル語を話すイスラム教徒や、南部の福建語や広東語といった方言をも包含している。
 中国のさまざまな少数民族出身のコンテスト参加者たちも民族衣装を着て漢字コンテスト番組に参加しており、中国語が中国を統合するとの考え方が色濃く出ている。

 一部には、この問題で過激な発言をする人もいる。
 例えば、元教育省の広報担当官Wang Zuming氏はミニブログ「微博」上で、小学校での英語クラスを廃止し、中国語の学習にもっと集中するよう訴えた。

 コンテスト番組の企画趣意書は、コンテスト番組を通じて「中国文明の最も目覚ましい宝の一つ」で「中国民族が人類に与えた第5の発明」である中国語への熱意を再生させたい、とうたっている。
 中国の4大発明とは通常、
 製紙、火薬、羅針盤、そして活字印刷技術
を指す。

  視聴者の一部が忘れていないパラドックスは、
 テストに出される漢字自体が簡体字
だという点だ。
 簡体字は、中国共産党が1950年代に識字率を向上させるために公式な字体に採用した字体だ。
 香港と台湾は依然として繁体字を用いている。
 繁体字は通常、1文字当たりの画数が簡体字より多い。

 18日の最終回では、8回にわたる予選と2回の準決勝を経て、160人の参加者が15人にまで絞られた。
 カザフスタンと中国を流れる川を指す「伊犁河(イリ川)」や、もみ殻を指す言葉などが出題され、決勝戦は杭州外国語学校(中学校)で主に英語を学んでいる同じクラスの女子生徒2人(ともに14歳)の対決となった。
 杭州は上海からおよそ110マイル(約176キロ)離れた位置にある。

 女子生徒の教師によると、同校では英語が重要視されているものの、中国語、特にその読解についても教育されているという。
 同校の国語(中国語)教師Su Yunsheng氏によると、
 「当校が優れているのは外国語教育だけだと考える人は少なくない」
という。
 同氏によれば、生徒は英語の勉強に集中しており、多くが海外の大学に進学する。
 「当校の生徒は英語、とりわけスピーキングが堪能だ」
と同氏は語った。

 番組開始から1時間15分ほどで、残っている挑戦者は4人となった。
 うち3人は杭州外国語学校の女子生徒で、大きめの白いTシャツに7分丈のグレーのズボンというおそろいの格好をしていた。

 その後、決勝に残ったのは2人となった。
 Lu JialeiさんとチームメートのYu Jiaminさんで、番組に臨む前の舞台裏では互いを応援する言葉を交わした。
 彼女らの目は、知っている言葉が出題されると輝いた。
 その後、Yuさんが5問目でついにつまずいた。
 「怒ったふりをする」という意味のほとんど知られていないyang chenという言葉の中国語が書けなかった。

 勝者のLuさんは、家族が営む書店で時間を過ごしたことを成功の理由に挙げた。
 Luさんは
 「たとえうるさくても、書店で本を読むのが好きだった。そ
 のせいで、私は落ち着いて慎重に読むよう訓練された」
と話した。

 彼女の文学的な好みは多岐にわたっており、物議を醸す中国人作家の余華から米国人作家のオー・ヘンリーまで読む。
 余氏は文化大革命の暴力的な描写でよく知られており、彼の著書「活きる」の映画版は中国で上映が禁じられている。

 優勝したLuさんは
 「英語と中国語が相いれないことはないと思う。
 両言語はそれぞれに美しい」
と話した。

2013年10月21日月曜日

中国産上海ガニのカドミウム・農薬残留が発覚:安全な欧州産の輸入へ

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●18日、RFI中国語版は記事「問題だらけの上海ガニ、香港では欧州産のシェアが拡大」を掲載した。安全な上海ガニを求めて、香港ではドイツとオランダからの輸入が増えている。写真は上海ガニ。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月20日 21時12分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78080&type=0

中国産上海ガニのカドミウム・農薬残留が発覚、安全な欧州産の需要高まる―台湾・香港

2013年10月18日、RFI中国語版は記事「問題だらけの上海ガニ、香港では欧州産のシェアが拡大」を掲載した。

中国の秋の味覚と言えば、なんといっても上海ガニ。
今年のシーズンもほぼ終わりを迎えた今、上海ガニの食品安全問題が発覚した。
台湾当局は基準値を超過したカドミウムや農薬クロラムフェニコールが残留していたとして6トンもの上海ガニを廃棄処分とした。
安全な上海ガニを求めて、香港ではドイツとオランダからの輸入が増えている。
現時点のシェアは5%程度だが、外食産業関係者は数年以内に20%を超えると予測した。

上海ガニ、すなわちチュウゴクモクズガニはもともと欧州には生息していなかったが、船のバラストタンクに入って欧州に渡ったとみられる。
現在では生息数が増え、ドイツでは生態を破壊する外来種として問題になっている。




2013年10月18日金曜日

中国が脱アメリカ化できない4つの理由とは?

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●15日、RFI中国語版は記事「米メディア:中国にはまだ“脱アメリカ化する力はない”」を掲載した。脱アメリカ化すべきと主張した新華社社説に反論している。写真はホワイトハウス。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月18日 9時23分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77985&type=0

中国が脱アメリカ化できない4つの理由とは?―米メディア

2013年10月15日、RFI中国語版は記事
「米メディア:中国にはまだ“脱アメリカ化する力はない”」
を掲載した。

13日、中国国営通信社・新華社英語版は
「米財政危機は脱アメリカ化の世界の必要性を示した」
との社説を掲載した。
米国は世界の暴力を鎮め貧困を減らすどころか、金融リスクを拡散し世界の緊張を煽っている、偽善国家だと激しく批判。
軍事行動は国連主導とするべきであり、また米ドルに変わる新たな基軸通貨が必要だと訴えている。

この新華社社説に多くの米国メディアが反応したが、その一つが米誌フォーブス。
中国には脱アメリカ化の条件がそろっていないと指摘している。
問題は4つ。

①.第一に資本主義はすでに世界の隅々にまで拡大しており、中国が脱アメリカ化してもそれに変わる新たな市場は存在しない。

②.第二に米国で設計され中国で製造されるiPhoneが典型例だが、中国企業はイノベーションが乏しくオリジナルの製品を生み出せていない。

③.第三に政府とマーケットが位置を取り違えていること。
政府は環境保護など本来果たすべき公的な役割をほとんど放棄しているかのよう。
一方で国有企業が権力を活かしてありとあらゆる商業分野に進出している。

④.そして第四に中国経済には企業的思考が欠けている。
政府官僚のためではなく消費者のために発想すること、リソースの配置を政府が決めるのではなく企業が決めることが必要になる。

中国はこうした問題を抱えており、現時点での脱アメリカ化は不可能だと指摘している。




レコードチャイナ 配信日時:2013年10月18日 8時2分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77981&type=0

中国を悩ます7つの課題、日本企業にはビジネスチャンス―中国メディア


●15日、中国の財政経済情報サイトは「中国を悩ます7つの課題、日本企業にはビジネスチャンス」と題した記事を掲載。7つの業界が現在もしくは今後有望だと紹介している。写真は中国の工場。

2013年10月15日、中国の財政経済情報サイト・TOPNEWS9は「中国を悩ます7つの課題、日本企業にはビジネスチャンス」と題した記事を掲載。
以下の7つの業界が現在もしくは今後有望だと紹介している。

1、エコカー
中国政府は2013年9月、電気自動車(EV)およびプラグインハイブリッド車(PHV)の購入補助制度を2015年まで延長すると発表した。
ハイブリットカーについても補助制度が導入される見通しだ。

2、食品の安全
食品の安全性は中国にとって頭痛の種ともいえる問題だ。
ヤクルトが天津工場での生産能力を増強し、カゴメもトマト調味料の中国での製造販売を開始した。
また中国のビールメーカーやインスタントラーメン製造企業へ投資している日系商社の業績も好調だ。

3、看護・介護
中国の65歳以上人口は日本の総人口に相当する1億2000万人。
2040年代には3億人を突破する見込みだ。
現在、看護や介護を必要とする人は3300万人以上に上るとみられ、2015年には4000万人に達するだろう。

4、水
中国の大手経済誌・財新は先日、北京市の下水処理業者が違法排水を行っているとスクープした。
中国では海水淡水化や下水をろ過する水処理膜分野などが巨大市場となっている。

5、医療
「ロシアでは医療費が一切無料」というニュースが中国国内の話題をさらった。
このことは中国においても医療分野が巨大な市場であることを示している。

6、教育
中国では教育リソースの不均衡や受験教育への不信感など話題が尽きることはない。

7、オートメーション
人件費が高騰し、技術者不足が深刻な中国では機械による「自動化」が急速に発展している。




「仙人だって解決は無理」洪水対策遅れの官僚が無責任発言:怒った市民が抗議

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●.16日、台湾ETtodayは記事 「余姚市トップは救援活動を自画自賛、 怒った市民千人超が市政府庁舎を包囲し解任求める」を掲載した。
洪水で余姚市は深刻な被害を受けたが、政府の対策の遅れ、市トップの無責任な言動が市民の怒りを招いた。写真は余姚市。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月17日 13時31分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77983&type=0

「仙人だって解決は無理」洪水対策遅れの官僚が無責任発言、
怒った市民が抗議
―浙江省寧波市
2013年10月16日、台湾ETtodayは記事
「余姚市トップは救援活動を自画自賛、怒った市民千人超が市政府庁舎を包囲し解任求める」
を掲載した。

中国の浙江省寧波市余姚市は台風23号の影響で7日から洪水となり、市内の7割が浸水する事態となった。
水道も電気も交通も途絶。
完全に孤立した状態となった。
救援物資の配給など政府の対策が遅れたことに市民は不満を覚えていた。

加えて市民の感情を逆なでしたのが余姚市の毛洪芳(マオ・ホンファン)市委書記の“自画自賛”だ。
今回の洪水は史上最悪であり「神仙ですら解決できなかった」と弁明。
また
「被災時には食べるものがあればそれだけでありがたいこと」、
「救援活動は(合格点の)60点」
などと発言した。

他にも郊外で浸水が続くなか、
テレビ局が市中央部で問題はほぼ解決したとアピールする中継を行ったこと、
被災地の農村を視察した官僚が高価な靴が水にぬれるのが嫌だと60歳を越える高齢の村書記におんぶしてもらった写真の流出
などもあり、市民の怒りをかき立てた。

15日、1000人を超える市民が市庁舎前に集まり、毛市委書記の解任を求めた。
激高した市民が庁舎前の「為人民服務」(人民のために服務する)と書かれた文字から「人民」の2文字をはぎ取る場面があったほか、市民と警官隊がもみ合いとなる一幕もあった。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月15日 15時26分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77912&type=0

高級靴を履き、背負われて水害地を視察した幹部に免職処分―浙江省余姚市




●.14日、台風23号による大雨の影響で街の7割以上が冠水した中国浙江省余姚市で、水害を視察した幹部が高級靴を履いた上、被災地域を村の書記に背負われて移動していたとして問題になった件に関し、同市党委員会は問題の幹部を免職処分と党内警告処分にしたと発表した。

2013年10月14日、台風23号による大雨の影響で街の7割以上が冠水した中国浙江省余姚市で、水害の視察に訪れていた幹部が高級靴を履いていた上、被災地域を村の書記に背負われて移動していたとして問題になった件に関し、同市党委員会は当事者の幹部に対して免職処分ならびに党内警告処分を行ったと発表した。
南方都市報が伝えた。

同日午後1時ごろ、同市人民政府は公式ミニブログで問題の幹部に関する処分を発表。
この件に関して調査を行い、当事者の幹部を厳しく批判して教育を行った上、さらに組織的処分を行ったと回答した。
また、同市の全党員幹部に対して今回の過ちを今後の教訓とするよう通達したという。

この件に関しては、先ごろネットユーザーが
「視察に訪れた余姚市の某幹部は高級靴を履いていたから、
やむを得ず60歳近い村の書記に背負われて被災者の家に行ったんだってさ!」
と暴露したことから高い関心が集まり、たちまちあちこちのサイトに転載されてたくさんのコメントが書き込まれ、物議を醸していた。




世界最大・最新鋭の空港を擁する中国:サービス悪くフライトの遅延も常態化

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●16日、華字メディア・明鏡新聞は中国の航空業界について、世界最大で最も近代化された国際空港を擁しているものの、フライトの遅れやサービスの悪さなどが突出していると報じた。写真は13年1月、昆明の空港で遅延に抗議する乗客。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月18日 8時31
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78007&type=0

世界最大・最新鋭の空港を擁する中国、
サービス悪くフライトの遅延も常態化―華字メディア

 2013年10月16日、華字メディア・明鏡新聞は中国の航空業界について、世界最大で最も近代化された国際空港を擁しているものの、フライトの遅れやサービスの悪さなどが突出していると報じた。

 中国は世界最大で最も近代化された国際空港を擁しているが、フライトの定刻運航率は世界最低である。
 中国では今年、フライトの度重なる遅れやグランドスタッフの対応の悪さなどに対して激怒する乗客たちを指す「空怒族」という新語さえ誕生した。

 米フライト情報サイト・Flight Statsの13年7月のデータによると、世界35カ所の国際空港のうち、定刻運行率が最も低い空港は
①.北京首都国際空港(定刻離陸率18.3%)で、
②.続いて上海虹橋国際空港(同23.5%)
だった。
 一方、定刻運行率が最も高かったのは
①.羽田空港(同95.04%)で、
②.続いて成田空港(同86.38%)
だった。
 定刻運行率の最も低い航空会社10社のうち、中国の航空会社が8社を占める結果となっている。

 こうした状況に対し、中国民用航空局空管局運行管理センターは今年7月、北京や広州、上海など中国国内8カ所の空港について、悪天候などを除き、離陸制限を受けない措置を採用すると発表した。

 しかし、この措置に対して、外部からは
●.「地上で離陸を待たない代わりに空中で時間調整することになり、より危険だ」
●.「中国の航空領域を管理しているのは人民解放軍空軍であり、実際には空軍が決定権を握っている」
などの声が上がり、民用航空局の「定時離陸宣言」はパフォーマンスに過ぎないとの批判が起きた。

 航空専門家はフライトの遅れが常態化していることについて、
●.「空軍の厳格な管制が空の渋滞を招いているだけでなく、
 所得水準の上昇や航空チケットの安さなどによる搭乗需要の倍増などが原因」
と分析する。

 また、中国各地の空港で頻繁に発生する航空会社と乗客のトラブルについては、
●.「フライト遅延の常態化やグランドスタッフのサービス・対応の悪さ、乗客の態度の悪さなどに起因している」
と話している。

2013年10月17日木曜日

泣く子も死んでしまうスズメバチ:その駆除方法は?

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●5日、中国新聞網は記事「陝西省安康市の“殺人蜂”対策に成功、7000以上の巣を駆除」を掲載した。安康市一帯は深刻なスズメバチ被害が報告されている。1600人以上が刺され、42人が死亡した。写真はスズメバチとその巣。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月7日 8時0分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77586&type=

“殺人蜂”対策に成功、7000以上のスズメバチの巣を駆除―陝西省安康市

 2013年10月5日、中国新聞網は記事「陝西省安康市の“殺人蜂”対策に成功、7000以上の巣を駆除」を掲載した。

 陝西省安康市一帯では今年、深刻なスズメバチの被害が報告されている。
 高温少雨の寄稿で例年より乾燥しているため、すでに1640人以上が刺され42人が死亡した。
 対策のため安康市は784チーム3936人の駆除チームを派遣した。

 5日、安康市政府新聞弁公室はスズメバチ対策の進展について発表した。
 2日までに7265個の巣を除去。
 これに伴いスズメバチの被害も減少しているという。
 9月初頭には毎日30~40人が刺されていたが、10月4日には14例にまで減少した。
 またこの3日間は死者も報告されていない。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月6日 14時18分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77564&type=

スズメバチ被害、死者42人、負傷者1640人に、異常気象が原因か―陝西省


●3日、中国国家衛生・計画生育委員会の発表によると、陝西省でこれまでにスズメバチに刺されて1640人が負傷、42人が死亡。206人が現在も入院治療中だという。資料写真。

 2013年10月3日、中国国家衛生・計画生育委員会の発表によると、中国内陸部の陝西省でこれまでにスズメバチに刺されて1640人が負傷、42人が死亡。
 206人が現在も入院治療中だという。
 4日付で中国紙・新京報(電子版)が伝えた。
 同委員会はすでに同省の各部署に対し、被害の拡大を最小限に食い止めるよう指示している。

 スズメバチに刺されると、直後から非常に強い痛みに襲われる。
 数分後には患部が赤く腫れ、発疹が現れることも。
 ハチの毒により、循環器系や神経系、分泌系がかく乱されて死亡するケースも多発している。

 国家衛生・計画生育委員会は1日に緊急会議を開き、「スズメバチ被害患者に対する医療救護等活動の通知」を作成。
 人口密集地域におけるスズメバチ駆除と、スズメバチに遭遇する可能性の高い山林区に設置している注意書きの立札などの対策徹底を指示している。

 スズメバチの被害が今年とくに多い理由について、同省安康市森林病虫害予防検疫ステーションの黄栄耀(ホアン・ロンヤオ)所長は、
 「通常ならば多湿多雨の夏秋シーズンだが、今年は乾燥少雨。
 スズメバチの活動が活発になっており、人間が彼らのテリトリーにうっかり侵入してしまうと、すぐに攻撃に遭う」
と説明した。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月3日 15時5分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77479&type=

スズメバチに襲われ1675人ケガ、うち41人が死亡―陜西省


●2日、陜西省衛生局によると、同省南部の安康市、漢中市、商洛市でスズメバチに襲われてけがをした人が1675人にのぼり、うち41人が死亡した。資料写真。

 2013年10月2日、陜西省衛生局によると、同省南部の安康市、漢中市、商洛市でスズメバチに刺されてけがをした人が1675人にのぼり、うち41人が死亡した。中新網が伝えた。

 現在、病院に入院して治療を受けている206人のうち、37人は病状が重篤だという。
 専門家は、
 「毎年9~10月はスズメバチの繁殖期にあたり、普段より凶暴化している。
 非常に敏感になっており、人間が襲われる事件が起こりやすい」
と話す。

 衛生局は被害が広がっている地域の病院に10人の専門医のグループを派遣し、分析を行っている。
 また、同省の消防局は50着の防護服と殺虫剤を準備し、スズメバチの駆除にあたっているという。


 では、どうやって駆除するのだろうか。


Army sent flame thrower to destroy huge wasp nest






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2013年10月14日月曜日

「中国高速鉄道はコストと安全性が強み」:コストが2/3では負ける新幹線

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●12日、国際在線は、日中韓仏が受注競争を繰り広げているタイの高速鉄道計画について、中国企業が受注する可能性が高く、日本の新幹線を制するだろうとの見方を伝えた。写真は中国の高速鉄道。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月13日 15時6分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77852&type=0

タイ高速鉄道計画の受注争いは中国がリード、新幹線は敗北か―中国メディア

 2013年10月12日、国際在線は、日中韓仏が受注競争を繰り広げているタイの高速鉄道計画について、中国企業が受注する可能性が高く、日本の新幹線を制するだろうとの見方を伝えた。

 タイ政府は11日、計画している高速鉄道4路線のうち首都バンコクと北東部ノンカイを結ぶ路線につき、中国と共同調査を行うと発表。
 建設工事の入札は14年に行われるが、日本企業側には
 「調査権を得た中国がすでに建設権も得ているのではないか」
との懸念も。

 世界的にみて、中国企業による高速鉄道の建設コストは日本の新幹線の半分ほどでしかない。
 コスト面での不利に対し、日本側は安全性・快適性で新幹線の優位を主張している。



サーチナニュース 2013/10/14(月) 09:37
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=1014&f=national_1014_004.shtml

中国高速鉄道は安全か…脱線事故を挙げて批判も=中国版ツイッター

  世界一の総延長距離を誇る中国の高速鉄道だが、海外輸出にも積極的であり、最近では李克強首相自らタイで売り込みを行った。

  経済情報を伝えるポータルサイト・財済網が中国版ツイッター・微博に開設した公式アカウントによれば、同済大学の孫章教授は中国高速鉄道が海外輸出に有利な点として
 「コスト・技術・安全性
を挙げ、特にコスト面では他国は1キロ当たり5000万ドルかかるが、中国は3300万ドルで済むと主張した。

  同教授の発言に対し、中国の微博ユーザーからは反発の声が多く寄せられ
●.「安全を第一とすべきだ」、
●.「安全性を最後に持ってくるのは国際的には通用しない。
 安全で高い効率性こそが正道だ。
 安全性を3番目に持ってくるのは非科学的で無責任な言い方だ」
など批判の嵐だった。

  中国高速鉄道の安全性に対する疑惑を皮肉を込めて述べるユーザーも多く、
●.「海外諸国はカネのためなら命はいらないという国ばかりではない」、
●.「わが高速鉄道の強みは723高速鉄道事故だ」
などのコメントがあった。

  723高速鉄道事故とは、浙江省温州市で2011年7月23日夜に起きた高速鉄道衝突脱線事故の通称だ。
 発表によれば死者40人、負傷者192人を出した大惨事にもかかわらず、車両を埋めようとした非常識な行動や死傷者数のねつ造疑惑にも注目が集まった。

  微博ユーザーから寄せられたコメントを見ると、「安全性」を強みだと述べたことに多くの反発の声が寄せられており、中国人自身が高速鉄道の安全性を信頼していない様子がうかがえた。


 コストが2/3ではとても新幹線はかなわない。
 少々、安全は劣るが、そこそこ安全なら安いほうがいいというのが、一般的な判断だろう。
 安全だがベラボーに高いでは発展途上国では商売にはならない。
 已む得ないことだと思う。


サーチナニュース 2013/10/22(火) 10:59
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=1022&f=national_1022_009.shtml

【中国BBS】わが高速鉄道はすばらしいのに…日米欧はなぜ批判?

  世界一の営業距離を誇る中国の高速鉄道だが、2011年7月に起きた脱線事故などの影響もあり、その評判は良いものとは言えないようだ。
 掲示板サイト虎僕にこのほど
 「なぜ欧米や日本は中国の高速鉄道を批判するのか?」
というスレッドが立てられ、ネットユーザーが議論を交わした。

  スレ主は
 「わが国の高速鉄道は非常に高いレベルに達しているのに、11年の事故以来、欧米や日本はわが高速鉄道を批判してばかりだ」
と主張し、
 「偏見を持たない欧米人からは多くの称賛を得ているわが高速鉄道は“中国の名刺”と形容できる代物だ」
と主張した。

  スレ主の主張に対して、ほかのネットユーザーからは
●.「テストが終わって、自分より成績の良い人を見つけるとカンニングをしたのではないかと疑うのと同じ」
というコメントが寄せられ、多くのユーザーから支持を得ていた。
 つまり日米欧からの批判は“妬み”だと言いたいようだ。

  また、
●.「技術を結集した産物だが、全体的にはとても良くできている。速いし、静かだ。ただ、サービスだけは悪い」、
●.「利用客はチケット入手が困難なこととサービスの悪さに文句を言うと同時に、便利になったことと値段の安さに感謝している」
などのコメントがあった。
 ハード面においては高く評価するネットユーザーが多いものの、運用などのソフト面における不満は多いようだ。

  2011年7月23日、浙江省温州市で衝突脱線事故が発生した。
 当局の発表によれば死者40人、負傷者192人を出す大惨事となったが、事故の翌日には事故車両を現場に埋め、世界中を驚かせた。

  スレ主は衝突脱線事故が日米欧から批判される原因だと主張しているが、批判の本当の理由は知的財産権をめぐるトラブルと思われる。
 中国が海外諸国から技術を導入した際、
 契約では「提供する技術は中国国内の使用に限定する」とされていたにもかかわらず、
 中国は「技術を自主開発した」と主張して海外へ高速鉄道を売り込んでいる。





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2013年10月11日金曜日

中国人科学者、ノーベル賞受賞は10-15年先?:「10年後の中国はノーベル賞受賞者が続々」?

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●30日、中国科学院院士でもある南京工業大学学長が同学入学式の挨拶で「10年後の中国はノーベル賞受賞者が次々に生まれる」との予測を語った。資料写真。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月11日 19時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77806&type=0

中国人科学者、ノーベル賞受賞は10-15年先?―中国メディア

 2013年10月11日、毎年ノーベル賞の発表前、多くの機関と個人が受賞者を予想する。
 トムソン・ロイター知財・テクノロジー中国区総裁の郭利(グオ・リー)氏は人民網のインタビューに応じた際に、
 「当社は中国人科学者が、今後10-15年内にノーベル賞を受賞すると予想している」
と語った。
 人民網が伝えた。

 科学界で権威ある「SCI」、「インパクト・ファクター」を発表するトムソン・ロイターは、ノーベル賞予想で高い的中率を誇る。
 現在までに、2013年ノーベル賞の3大科学賞が発表されている。
 今年のノーベル生理学・医学賞の受賞者3人のうち、2人は2009年の時点でトムソン・ロイターに予想されていた。
 またノーベル物理学賞の2人の受賞者も今年予想されており、ノーベル化学賞の3人のうち1人は2011年に予想されていた。

◆論文被引用数に基づく予想

 トムソン・ロイターのノーベル賞の予想は「トムソン・ロイター引用栄誉賞」とも呼ばれており、主に論文の引用状況に関する分析によって導き出されている。
 これを踏まえた上で、研究の発展の歴史、誰が最も早く手がけたかといった要素を検討し、論文の執筆者が国家クラスのアカデミーのメンバーであるか、権威ある科学賞を受賞したことがあるかを加味する。

 郭氏は、
 「被引用数の分析により、高い影響力を持つ科学者を絞り込み、最高の影響力を持つ科学者を見つけることができる。
 この作業はまた、被引用数分析の科学研究の評価に対する有効性、論文引用がなぜ効率的な情報検索手段であるかを示している。
 論文の引用は科学者個人の学術的判断だ。
 ゆえに、論文引用データベースには世界の科学者全体の判断が凝縮されており、研究活動の持続性と知識の伝承が反映されている」
と指摘。
 「トムソン・ロイター引用栄誉賞は主にノーベル賞クラスの科学者を見つけることに用いられ、ノーベル賞の予想の他に、世界の科学研究に重大な影響をもたらした科学者を称えることができる」
と語った。

◆ノーベル賞予想にビッグデータが活躍

 郭氏は、
 「ビッグデータに基づく情報分析は、科学技術計画と方針決定に向け各方面から貢献している。
 これには科学技術革命のすう勢の判断、チャンスとリスクの発見、合理的な発展目標・指標の作成、開発費の投資による産出状況の判断に基づく資源分配の改善などが含まれる」
と述べた。

 トムソン・ロイターは年初に報告を発表し、被引用数の分析により科学の最先端の構造を明らかにした。 
 郭氏は、
 「当社は中国科学技術部(科学技術省)情報研究所と共同で科学計量学共同実験室を設立し、また中国科学院国家科学図書館と共同で未来に向けた技術分析センターを建設中で、この分野の研究と応用を推進している」
と話した。

◆中国人ノーベル賞受賞者はいつ?

 近年、中国の科学研究論文は「量」の蓄積を実現し、「質」も向上した。
 この点については、全世界の学術界が認めている。

 これはトムソン・ロイターの分析する被引用データによっても裏付けられる。
 郭氏は、
 「データベースで被引用数が多い論文のうち、中国の寄与度が上昇している。
 当社が今年6月に発表した、2012年に最も注目された研究者と科学論文では、21人のうち4人が中国人だった。
 この流れによれば、中国人研究者が10-15年でノーベル賞を受賞すると期待できる。
 しかしこれは当社の現状に基づく推測にすぎず、未来を予想することは常に困難だ」
と語った。

 郭氏は中国が受賞する可能性が最も高い賞について分析し、
 「現状を見ると、化学・材料科学・物理学などの分野は中国の得意科目であり、ノーベル賞を受賞する可能性が最も高い。
 しかし科学技術の急速な進歩により、中国がバイオ科学で画期的な進展を実現する可能性もある」
と述べた。

(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月3日 8時37分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77398&type=

「10年後の中国はノーベル賞受賞者が続々」
=南京工大学長が大胆予想―中国メディア

 2013年9月30日、金陵晩報によると、南京工業大学の入学式で、中国科学院院士であり、同学学長でもある黄維(ホアン・ウェイ)氏が「10年後の中国はノーベル賞受賞者が次々に生まれる」との予測を語った。

 2005年に中国の著名な物理学者・銭学森(チエン・シュエセン)氏は
 「なぜ現在の中国は傑出した人材、革新的な人材を育てられないのか」
と疑問を呈した。
 これについて黄氏は、どのような問題も時代背景と切り離すことはできないとし、
 「中国の高等教育はこの10年で先進諸国の30年、50年あるいは100年の歴史に比肩する歩みを経ており、国際学術レベルの最先端にかつてないほど近づいている」
と指摘した。

さらに、
 「この10年に中国の科学技術者が発表した国際的な論文数は世界2位となっているほか、引用された回数で世界6位、引用された論文数でも世界5位となっている」
とし、科学研究への投資も増加していることから
 「10年後の中国は、ノーベル賞のような国際的な賞に名を連ねることが当たり前になる」
との大胆な予測を披露した。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月11日 21時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77816&type=0

中国の義務教育ではノーベル賞受賞は無理、名門大教授が指摘―中国


●11日、中国の有名な社会学者で北京大学社会学部教授の鄭也夫氏は、「ノーベル賞を受賞した華人には中国本土で小中学の義務教育を受けた人が1人もいない」と指摘、中国の義務教育の欠陥を批判した。資料写真。

 2013年10月11日、中国の有名な社会学者で北京大学社会学部教授の鄭也夫(ジョン・イエフー)氏は、
 「ノーベル賞を受賞した華人には中国本土で小中学の義務教育を受けた人が1人もいない」
と指摘、中国の義務教育の欠陥を批判した。
 大河網が伝えた。

 同氏はさらに、
 「中国で12年間の義務教育を受けた人は、たとえハーバード大学などの世界の名門校に入ったとしてもノーベル賞は取れないだろう。
 なぜなら、12年の義務教育は生徒を試験対策マシーンに育て上げるものだからだ」
と指摘し、中国の義務教育の欠落点を皮肉った。

 ノーベル賞を受賞した華人はこれまでに12人いるが、その多くは台湾や米国籍などの華人で、受賞時に中国籍だった受賞者は2010年に平和賞を受賞した劉暁波(リウ・シアオボー)氏と2012年に文学賞を受賞した莫言(モーイエン)氏の2人。
 自然科学分野での受賞者に中国籍の人物はいない。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月16日 8時34分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77931&type=0

“中国の婿様”がノーベル賞受賞!?
「精神勝利法」は控えめに=こじつけの中国紙に苦言―米華字メディア


●13日、米華字メディア・米国僑報網は記事「“中国の婿様”がノーベル賞受賞?阿Q精神は控えめに」を掲載した。ノーベル医学生理学賞受賞者の妻が中国人だったと取り上げた中国メディアに苦言を呈している。写真はトーマス・スードフ教授と家族。

2013年10月13日、米華字メディア・米国僑報網は記事「“中国の婿様”がノーベル賞受賞?阿Q精神は控えめに」を掲載した。

 2013年のノーベル医学生理学賞は米エール大のジェームズ・ロスマン教授、米カリフォルニア大バークリー校のランディ・シェクマン教授、米スタンフォード大のトーマス・スードフ教授に贈られた。
 受賞した業績は「細胞における物質輸送の仕組み解明」。

 なんとも不思議なことに一部の中国メディアでは
 “中国の婿様”が受賞
と盛り上がりを見せている。
 というのもトーマス・スードフ教授の妻は中国人の陳路(チェン・ルー)さんだからだ。

 こじつけにも思えるが、ノーベル賞受賞者と中国との関係をなんとか見つけようとするのは毎年のこと。
 昨年はノーベル化学賞を受賞したブライアン・コビルカ教授の妻が中国系インドネシア人のThian Tong Sun(田東山)氏だと話題になっていた。

 こうしたこじつけの背後にはあるロジックが見え隠れする。
 すなわち
 「中国人はノーベル賞を取れなかったが、婿様が受賞したのだから中国人は賢いのだ
という発想だ。
 これでは魯迅の小説の主人公、阿Qが編み出した、物事を都合良く解釈して自分の勝利だと考える精神勝利法そのままではないか。

 まずは基礎教育のレベルを高め、知識を尊重する風潮を作り上げることが必要。
 さもなければ中国にはノーベル賞受賞者の親戚が増えるばかりで、本当の受賞者は出てこないだろう。







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2013年10月10日木曜日

中国でも『半沢直樹』が大人気だった本当の理由

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サーチナニュース 2013/10/10(木) 12:21
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=1010&f=national_1010_021.shtml

中国でも『半沢直樹』が大人気だった本当の理由

  「中国でも『半沢直樹』が流行っている」
というニュースを既にご覧になられたことがあると思います。
 「倍返し」は中国語で「加倍奉還(ヂアベイ・フォンホアン)」と言うそうです。
 このドラマが傑出した作品で、上司への復讐(ふくしゅう)劇が中国でも受け入れられたことも事実です。
 しかし、中国でも大ヒットとなった理由について、あまり日本で語られていないことがあります。

  まず『半沢直樹』が中国のテレビ局で放送された訳ではありません。
 中国では“海賊版”文化が日本の常識では計り知れないほどに浸透しています。
 『半沢直樹』もそれによって多くの中国人に視聴されたゆえ、大ヒットとなったのです。

  中国では90年代まで、多くの日本のドラマやアニメがテレビ放送をされていました。
 私自身、95年の初留学時代に中国語に吹きかえられた『3年B組金八先生』や『ひとつ屋根の下』などのドラマを見ていたものでした。

  しかし、2000年代からは日本のドラマは韓流に押されたこともあり、全く見ることがなくなりました。

  一方、日系企業の誘致が進む都市部では日本語学習熱が高まっていました。
 その日本語学習者の欲求を満たすものが“海賊版”DVDだったのです。
 当時の値段で一枚100円前後だったと思います。
 そんな安価で手軽に日本の番組を見られる状況が当時から中国にはありました。

  2010年代にはPCやインターネットの普及により、DVDではなくオンラインで“海賊版”を楽しむのが主流になりました。
 そして今ではネット回線を通し、ドラマ以外の日本のテレビ番組もリアルタイムで見られるようにもなっており、中国各地隅々から日本の情報が得られる状況にもなっています。

  2012年に尖閣諸島問題が大きくとりあげられるようになってからは、中国政府の統制により、ネット上から全ての日本の番組が消え、書店からは日本の書籍すらなくなりました。
 しかし、時間が経つとネット上にはすぐに日本のドラマが復活をしてきました。

  つまり、日本で生活の経験がある中国人、現地日系企業で働く中国人、そして日本語学習者にとっての日本ドラマに対するニーズは途絶えたことがなかったのです。

  『半沢直樹』は確かにクチコミでじわじわと人気を上げていきました。
 しかし、そのキッカケをつくったのは、やはり普段から日本ドラマを見ていたネットユーザー達だったのです。

  そして、主人公の半沢直樹を演じた堺雅人の人気はもともと絶大なものがありました。
 2012年7月に私が新浪微博(中国版ツイッター)上でとったアンケートを見れば、それは一目瞭然です。

  2000年初頭は圧倒的人気を誇っていたはずの木村拓哉に1000票近くの差(投票者数7287人)をつけての第1位が堺雅人でした。
 つまり、この下地があって、今回『半沢直樹』が中国で大ヒットしたのです。



  『半沢直樹』の放送が終了した今、すでに中国人ファンからは堺雅人主演で10月から放送される『リーガルハイ』が大注目されています。
 そこでの堺雅人の演技は中国人ファンを必ずや、更に増やしてくれることでしょう。

  “海賊版”文化は決して良いことではありません。
 しかし、国の統制を突き破って海外の情報を吸収する有効なツールにもなります。
 逆に今の日本ではなかなか中国の番組を見ることが出来ず、日本のマスコミによる偏った情報しか入ってこない気がします。

  相互理解が深まれば、交流も増え、相互の信頼も高まります。
 「日本側でも中国の人々の日常が垣間見れるような情報ツールがもっともっとあればいいのにな」と思います。

(執筆者:丸尾達 提供:中国ビジネスヘッドライン)



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月30日 20時53分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78454&type=0

「半沢直樹」に共感するアジアのサラリーマン、韓流抑え再び日本ブーム到来か―香港紙


●28日、ドラマ「半沢直樹」は台湾でも放送され、大人気に。理不尽な会社組織や上司と真っ向から闘う主人公の生きざまが、台湾や香港の人々にも支持されている。

 2013年10月28日、香港紙・明報は「『倍返し』と『半沢直樹現象』」と題した記事を掲載。
 日本の人気ドラマ「半沢直樹」で、理不尽な会社組織や上司と真っ向から闘う主人公の生きざまが、台湾や香港の人々にも広く支持されていると伝えた。

 80年代の「おしん」、90年代の「東京ラブストーリー」に代表される日本のテレビドラマは、当時の東南アジアや東アジアでも大人気だった。
 しかし、その後は10年以上も韓流ドラマブームが続いている。
 そんななか、日本で21世紀最高の視聴率をたたき出した「半沢直樹」は、台湾でも最終回が日本ドラマ専門放送局の史上最高視聴率を記録。
 「倍返しだ!(加倍奉還)」のセリフは台湾人の間で流行語にもなっている。

 「半沢直樹」は日本の企業文化を反映しているが、東南アジアの職場にも共通する点が多くある。
 5億円の不良債権の責任を会社や上司から押し付けられ、その回収を誓いながら、不正を働く上司には勇気をもって敢然と立ち向かう主人公の姿に、日本のサラリーマンだけでなく、アジアの人々も共感を覚えたようだ。
 このドラマをきっかけに、「韓流ブーム」を抑えて再び「日本ブーム」が到来するかもしれない。





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国民の総資産、855兆円超=日本に次ぐアジア2位

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●.9日、中国国営ラジオ局・中央人民広播電台「経済之声」の番組「天下財経」は、中国国民の総純資産が6兆5000億ユーロ(約855兆3420億円)に達し、アジアで日本に次ぐ2位であると明らかにした。資料写真。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月10日 5時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77720&type=0

<数字で見る中国>国民の総資産、855兆円超=日本に次ぐアジア2位―中国メディア

 2013年10月9日、中国国営ラジオ局・中央人民広播電台「経済之声」の番組「天下財経」は、中国国民の総純資産が6兆5000億ユーロ(約855兆3420億円)に達し、アジアで日本に次ぐ2位であると明らかにした。

 1人当たりの資産だと中国はアジアで38番目。
 さらに、銀行の信用貸付額の増加も顕著で、アジアの平均水準を上回っているという。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月10日 17時57分
http://execed.business.uq.edu.au/?gclid=CKOb-cL0i7oCFcRXpQod_jIAuQ

中国、16年に日本を抜き世界第2の富裕国に―スイス機関

 2013年10月9日、スイス金融大手クレディ・スイスが発表したレポートによると、円安により日本の家計資産が減少したことなどにより、16年には中国の家計資産が日本を追い抜き、米国に次いで世界第2の富裕国になるとみられる。
 国際在線が伝えた。

 レポートによると、今後5年間で世界の資産は39%増加して334兆ドルに達し、うち約3分の1は新興市場の貢献によるものとなる。
 また、18年にはアジア・太平洋地域の億万長者は75%増加して1150万人に達し、中でも中国の億万長者は88%増加すると予測している。

 日本については、円安などにより13年中に家計資産が20.5%減少すると指摘。
 16年には中国の家計資産が日本を追い抜き、世界第2の富裕国になると予想している。

 また、不動産市場の回復や株式市場の上昇などの影響で、北米の家計資産が今年、05年以降初めてアジア・太平洋地域および欧州の家計資産を上回った。
 さらに、18年には米国の家計資産の総計が100兆ドルを超えると予想。
 引き続き世界一の富裕国の地位を維持するとしている。





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2013年10月9日水曜日

中国:医者の約8割が自分の子を医者にさせたくない、低待遇と劣悪な環境

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●6日、英紙フィナンシャル・タイムズは、中国の医療従事者が現在直面するさまざまな問題、膨大な仕事量、待遇の低さ、患者や家族から暴力を振るわれるといった劣悪な環境について取り上げた。資料写真。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月9日 18時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77670&type=0

低待遇と劣悪な環境に耐える中国の医師=社会的地位、欧米と大きな格差―英メディア

 2013年10月6日、英紙フィナンシャル・タイムズは、中国の医療従事者が現在直面するさまざまな問題、膨大な仕事量、待遇の低さ、患者や家族から暴力を振るわれるといった劣悪な環境について取り上げた。
 米華字メディアが伝えた。

 記事によれば、欧米の多くの国では医師は非常に立派な職業選択と捉えられており、医師になることは高額の報酬や社会的に高い地位を保障されることを意味する。
 そのため、両親は自分の子供が医者になることを誇りに感じるのが一般的だ。

 一方、中国では医師の境遇が日増しにそれとは反対の方向へ向かっている。
 給与などの待遇は悪く、仕事は辛い上に大変で、さらに患者やその家族から暴力を振るわれるケースもある。
 中国の両親は自分の子供が医師になるよりもビジネスの世界を選び、銀行業などに従事することを望んでいる。
 中国では代々医師の家系であっても、その多くは子女が医者の家業を継ぐことを望んではいない。
 2011年に中国医師協会が業界内で行った一斉調査の結果では、
 「78%」の医師が自分の子供に後を継いでほしいと希望していない
ことが明らかとなった。

 また、中国でもトップレベルではない医学部では学生募集も困難な状況で、医学部に入った学生でも機会があれば他の専攻に移ってしまうことがよくあるという。
 上海交通大学医学部の黄鋼(ホアン・ガン)副学部長は取材に応じた際、
 「欧米の国に比べると中国では医師の収入や社会的地位が高いとは言えないので、一部の医学部では優れた学生を採ることができない。
 そのため、中国社会では医師の地位も最高のエリートの中には含まれていない
と語った。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月30日 8時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78450&type=0

医師への暴力事件が頻発、医療機関で警備態勢強化―中国


●28日、中国で医療機関内における暴力事件が頻発しており、医師の安全を確保するため病院内の警備態勢が強化される。写真は死亡した父親への治療に不満を持ち、看護士を人質に立てこもった男。

 2013年10月28日、参考消息(電子版)によると、中国で医療機関内における暴力事件が頻発しており、医師の安全を確保するため病院内の警備態勢が強化される。
 中国国家衛生・計画出産委員会の統計では、2012年に暴行を受け死亡した医療関係者は7人、負傷者も28人に上る。
 加害者の多くは診察や治療、診療費に不満を持った患者やその家族だという。

 ロイターによると、浙江省温嶺市で25日、33歳の男が手術の結果に不満を抱き、医師1人を刺殺し、さらに別の医師2人も刺して傷を負わせたが、この週に中国の病院で発生した暴力事件としては3件目だった。
 USAトゥデイ紙(電子版)も、医療内容や診療費に不満を持つ患者や家族から医師が暴行され死亡した事件を受け、医療施設が警備強化を検討していると報じている。

 中国国家衛生・計画出産委員会は10月に入って公安部と協議し医療機関に安全対策システムを強化するよう指導する通達を出している。
 この通達によると、各医療機関は一定数の警備員を配置すべきだとされ、通報システムや人の出入りを管理するシステムを設けるように指示されているほか、医療事故など医事紛争を調停するシステム作りも進めるべきだとされている。

 報道によると、中国の医療機関は不満が集中しやすいとされ、
 診療費が高い一方で十分な医療サービスが得られなかったり、医療関係者の態度が劣悪だったりすることが原因だとされている。
 また、謝礼を支払わなければ質の高い治療を受けらないことも多く
 そうした「袖の下」が医療関係者の低賃金を補っているなどの問題が指摘されており、専門家は
 「医療体制を根本から改革しなければ、暴力事件を減らすことは不可能だ
と話している。




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文革時、「破四旧」運動によりどれだけの文化財が失われたか

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●4日、網易歴史は、中国の文化大革命で多くの貴重な文化財が失われたことを取り上げた。資料写真。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月9日 0時11分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77574&type=0

文革時、「破四旧」運動によりどれだけの文化財が失われたか―中国メディア

 2013年10月4日、網易歴史は、中国の文化大革命で多くの貴重な文化財が失われたことを取り上げた。

 1966年8月、旧思想、旧文化、旧風俗、旧習慣を打破する「破四旧」と呼ばれる運動が展開され、あらゆる古文書、図書、書画などが紅衛兵の「革命」の対象となった。
 この運動により、多くの民家に代々伝わってきた家宝も一掃された。
 一部は博物館に収蔵されたものの、多くは消滅し、或いは民間や海外に流出していった。
 北京市で11万4000戸、上海で10万戸、全国で1000万戸余りの家が紅衛兵らによって荒らされた。
 没収された器、宝飾品、書画の数は計り知れない。

 これらの文化財はどこへ行ったのだろうか。
 大多数は紅衛兵の活動中にその場で焼かれ、残ったものは博物館へ送られたり、「指導者」に強奪されたり、民間や海外へ流出した。
 北京で58年に行われた第1回文化財調査で保存されていたものは6843点あったが、うち4922点は破壊されており、その大部分は66年に被害に遭ったことが分かっている。

 67年5月4日、中国共産党中央委員会は「無産階級が文化大革命中に保護した文化財図書についての意見書」を発表し、各地の廃品買い付け所は取得した文物を直ちに廃棄せず、現地の文化部署にて鑑定してから処理するよう求めた。

 文革以降、全国各地で次々と文化財返還政策が打ち出された。
 上海を例にとると、80年10月に、中国共産党上海市委員会は
 「市の文化財部門から『文化大革命』期間に持ち去った文化財、工芸品、図書は全て市に返還すること。
 物品は確実な方法によって元の持ち主に返却する」
と通知した。
 これは当時文物を没収された人びとにとっては間違いなく朗報だったが、残念なことに多くの場合、一度失われた「家宝」を探すことは不可能だった。

2013年10月4日金曜日

「生まれて良かった国は?」:米独16位、日本25位、中国49位

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レコードチャイナ 配信日時:2013年10月4日 14時13分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77527&type=0

「生まれて良かった国は?」ランキングが意外な結果に
=米国16位、日本と中国は…―米メディア

 29日、中国大手ポータルサイト・網易によると、米エコノミスト誌の調査部門であるEIUが世界80カ国に対して行った、健康や安全、豊かさなどについての調査・格付けを紹介した。
 2013年9月29日、中国大手ポータルサイト・網易は、米エコノミスト誌の調査部門であるエコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が世界80カ国に対して行った、健康や安全、豊かさなどについての調査・格付けを紹介した。

 調査は11項目の指標に基づいて行われた。
 指標には「ビジネスチャンス」や「衛生基準」、「政治の自由度」などのほか、「生活の質」や「2030年の経済予測」といった主観的なものも含まれている。
 男女平等、失業率、犯罪率、気候条件なども考慮された。

 先進国は格付けで比較的上位に位置しているが、
 米国とドイツはともに16位、
 日本は25位、
 英国やフランスはさらに下位に格付けされるという意外な結果となった。
 なお、中国は49位だった。




2013年10月3日木曜日

中国:「眠れない獅子」、ライオンも生きるのが大変な中国



●1日、中国の国慶節(建国記念日)連休の初日は多くの人出で各地の観光スポットがにぎわい、上海動物園にも大勢の来園者が詰めかけた。しかし、動物めがけて物を投げつける来園者もいて、マナーの低さが問題になっている。写真は上海動物園のライオン展示エリア。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月2日 20時1分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77470&type=0

ライオンめがけペットボトルを投げつける来園者
=ネットユーザーからは怒りの声が―上海市

 2013年10月1日、中国の国慶節(建国記念日)連休の初日は多くの人出で各地の観光スポットがにぎわい、上海動物園にも大勢の来園者が詰めかけた。新聞晨報が伝えた。

 ところが残念なことに、多くの動物舎の中に来園者が投げ込んだペットボトルが転がっている光景が目についた。
 記者が数えたところ、ライオンの展示エリアだけで少なくとも70本以上が投げ込まれていた。
 実際、年老いて動こうとしないライオンが気に喰わず、ペットボトルをライオンめがけて投げつける2人の参観者の姿も見かけた。

 この記事を読んだネットユーザーからは来園者のマナーの低さに対して憤りの声が上がった。
●.「民度の低さには数千年の伝統があるから、変えられっこない」
●.「投げ捨てたのはペットボトルではなく、マナーだ」
●.「ペットボトルを投げ込んだ奴はライオンに噛み殺されればいい」
●.「ライオンとポジションを交代して、(ペットボトルを投げ込んだ人を)同じ目に遭わせてやろう」
●.「普通のことだよ。中国人にマナーを語っても馬の耳に念仏なんだから」





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