●10日、中国の政策関連の情報を扱うあるスペインメディアは、「中国の自動車メーカーがアフリカ市場に積極的に進出し、すでにアフリカ諸国の90%をカバーしている」と報じた。写真は奇瑞自動車の製品。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年8月16日 8時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=75525&type=0
中国車メーカー、アフリカ大陸へ積極進出!
すでに90%の国をカバー―課題は日・韓・欧州社との競合
2013年8月10日、中国の政策関連の情報を扱うあるスペインメディアは、
「中国の自動車メーカーがアフリカ市場に積極的に進出し、すでにアフリカ諸国の90%をカバーしている」
と報じた。
中国国営メディア・新華社通信傘下の参考消息(電子版)が12日付で伝えた。
2009年、アフリカは中国メーカーからの自動車輸入台数で世界最大の大陸となった。
総数で10万2000台を購入している。
また、中国自動車メーカーが輸出相手国10カ国のうち、5カ国はアフリカの国家だったという。
アフリカ進出で最大手なのが長城汽車(グレートウォールモーター)。
2012年のアフリカ向け販売台数は2万2000台だった。
同社の関係者は
「アルジェリアが当社にとって北アフリカ最大の市場で、同年の販売台数は約1万台に達した」
と話す。
また、同社はセネガル市場では約20%の市場占有率を誇っている。
中国メーカーにとって、アフリカは参入が容易なだけでなく、チャンスも多い市場である。
大部分が初めての自動車購入となるアフリカの消費者が求めるのは、
安くて、高効率で、耐久性が高く、アフリカの過酷な道路状況や高温に耐えられる製品
である。
一方で、安全面や排気に対する要求は欧米市場ほど厳格でないため、これも追い風になっている。
こうした事情から、中国の自動車メーカーはすでにアフリカ諸国の90%をカバーしており、一部企業は生産拠点を現地へ部分移転しているという。
また、中南米やアジア、東欧などの途上国への進出を目指しているメーカーも多い。
ただし、中国自動車メーカーは依然として韓国や日本のメーカーに大きく遅れを取っている。
アフリカ情勢を伝える仏ニュース誌ジュンヌ・アフリックによると、アフリカ市場に人気の自動車メーカーは韓国の現代自動車、キア自動車、フランスのルノー、プジョー、日本のトヨタ、日産など。
現代自動車の2012年の販売台数は約15万台で、長城汽車の7倍に達している。
中国車はこれらの人気メーカーに比較して、販売価格では10~30%安いものの、
品質とイメージの悪さが依然として大きなネックとなっている。
かつて品質も粗悪だったころに中国車を初体験した層は、二度と中国製自動車を購入したいとは思わないだろう。
こうした様々な困難はあるものの、中国車は引き続きアフリカ進出を積極的に行なっている。
数年前と比較すると各メーカーはすでに大きな突破口を開いており、残された最大の課題は、すでに安定的な地位を確立している韓国や日本、欧米メーカーとの競合である。
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