●19日、中国の児童3億6700万人が所有する書籍数は1人平均1.3冊で、未成年・児童の読書物所有量は世界68位、イスラエルの50分の1、日本の40分の1、米国の30分の1となった。写真は浙江省臨安市の図書館。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年6月22日 20時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=73526&type=0
子どもの1人あたり書籍所有数、中国は日本の40分の1―中国メディア
2013年6月19日、中国の児童3億6700万人が所有する書籍数は1人平均1.3冊で、未成年・児童の読書物所有量は世界68位、イスラエルの50分の1、日本の40分の1、米国の30分の1となった。
児童が好む本の大多数は不健全なポケットブック、日本のコミック、どうでもいいようなお笑い話、学校内の出来事を描いた恋愛小説などだ。
中国青年報が伝えた。
今年の国際児童デー(6月1日)、児童問題に関する「新しい保護者の朝の読み聞かせ」と題したミニブログが投稿された。
それには、578万回の閲覧と2万以上のコメント・転送があり、社会全体の児童への関心が伺える。
児童への関心という面で、保護者は児童の健康や成績に関心を寄せることが多い。
学校は生徒の成績や身の安全に注意し、情操教育に関心を寄せることは稀だ。
あるメディアの調査の結果では、児童・生徒の読書には二大問題が存在する。
①.ひとつは読み応えのある良書がないこと。
②.そして読書時間がないことだ。
小中高校の図書館は、学校にとって精神文化の中心である必要がある。
児童・生徒にとって図書館の意義は、マルチメディア教室、もしくは全天候型グラウンドと比べても絶対に劣らない。
そして、図書館建設のコストも低い。
大人は子どもの精神世界の保護者でもある。
図書館の本は、我々大人が子どものために選択する。
子どもたちがどのように成長するか願い、選択する本なのだ。
図書館に良書がないのは、人に魂がないのと似ている。
子どもの自己学習と成長の機会がなくなり、子どもの「時間」と「興味」が同時に失われてしまう。
農村家庭の多くはいまだ豊かでなく、都市家庭の多くは子どものために良書を選ぶことを重視していない状況の下、学校の図書館は貧しい子どもが見いだすことのできる唯一の希望だ。
教育行政部門は子どもを思い、細心の注意で選書し、図書館に届ける必要がある。
児童の精神の成長は、共和国の未来の精神面を決定する。
小中高校の図書館は子どもの精神世界の「食堂」であり、児童・生徒たちに偉大な古典、優秀な作品を提供する。
子どもたちの精神世界の保護者となることは、社会全体が逃げることのできない責任だ。
(提供/人民網日本語版・翻訳/HT・編集/武藤)
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理屈はどうにでも言えるが基本的なことはひとつだろう。
「思想の自由・言論の自由・出版の自由」
がなければ、本は出版されない。
大人の本が出版されなければ、子供の本など出版されるわけがない。
肝心の本がなければ、子供は持とうにも持てない。
読みたい本があれば、子供は寸暇を惜しんで読むものだ。
読みたい本とは、大人が子供に読ませたい本ではない。
子供が子供として読みたい本である。
それが出版されていなければ、読みようがない。
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朝鮮日報 記事入力 : 2014/05/18 07:56
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/18/2014051800147.html
人口5万の佐賀県武雄市、図書館利用者は年間100万人!?
民間に委託された佐賀県武雄市の図書館、ブックカフェに変身して新名所に
図書館人気でホテル・レストラン業界も活況…病院・学校も企業と連携
7年間で市の借金1000億円減少、「住みたい田舎」ランキング上位に
休日の今月5日、佐賀県武雄市の市立図書館。
朝から入館を待つ市民が長い列をつくっていた。
駐車場は、福岡や広島など他県ナンバーの車でいっぱいだった。
「一度は必ず行きたい異色の図書館」
という話が出回り、遠く離れた大都市からも人々が車に乗ってやって来た。
ここは、人口5万人にすぎない小都市の図書館だが、年間の利用者数は100万人に迫る。
このうち40万人は、ほかの地域から来た利用者だ。
人気のポイントは、民間による独創的なアイデアと運営能力だ。
日本最大のDVDレンタル業者「ツタヤ」が昨年4月から運営を委託され、平凡な公立図書館を変身させた。
ツタヤは、若者に人気のあるコーヒーチェーン「スターバックス」を図書館に誘致。
閲覧室でコーヒーを飲みながら本を読むことができ、一部の閲覧席では自由に会話もできる。
書庫を廃止し、20万冊の蔵書を自由に閲覧できるようにした。
広々とした館長室を取り壊し、雑誌専門の書店やDVDのレンタルカウンターも設置した。
以前は「公務員の定時退勤」のせいで午後6時に閉館していたが、今では午後9時まで開館している。
年間70日に達していた休館日もなくなった。
図書館を商業施設のように運営しているという批判もあるが、ツタヤが委託を受けて以降、利用者は3.6倍に増えた。
高橋聡館長(42)は
「利用者の40%は市外から訪れた人で、これに合わせて周辺飲食店の利用者も20%以上増えた。
一部の宿泊施設は、予約率が2倍になった。
図書館が地域活性化の中枢の役割を果たせる、ということを示せたケース」
と語った。
武雄市は、委託運営によって従来より10%も運営費を節減し、ツタヤはサービス施設の運営で収益を出している。
図書館だけでなく、市立病院・学校も「民間の力」を活用して変化させた武雄市は「小都市再生モデルケース」として注目されている。
地方はもちろん首都圏の自治体の公務員も相次いで見学に訪れている。
高齢化に悩んでいた小都市の変身を主導したのは、樋渡啓祐市長(44)だ。
東京大学を卒業し中央省庁の官僚になった樋渡氏は2006年、当時最年少の市長として当選すると「民間の力を活用して活気あふれる都市をつくりたい」として、赤字が累積した市立病院の民営化を推進した。
当時、市民団体は「医療の商業化」だとして市長解任運動を展開した。
樋渡市長は、辞職後の再選挙で正面突破した。
「古い病院を利用するか、質の良い医療サービスを受けるか」と説得した。
武雄市役所は
「市立病院時代は医師が5人しかいなかったが、民営化で医師は20人に増え、先端医療機器も導入された。
入院患者は3倍、救急患者は10倍以上に増えた」
と語った。
良い病院がある小都市といわれ「住みたい田舎」ランキング(2013年)でも第5位に選ばれた。
こうした努力のおかげで、市の借金も7年間で1000億円ほど減った。
最近4選に成功した樋渡市長の次の目標は、教育改革だ。
樋渡市長は
「若者が住みたい都市にするためには、大都市よりも競争力のある学校がなければならない」
として、学習塾と提携。
先ごろ、独創的な数学・国語教育で有名な首都圏の「花まる学習会」と10年契約を結んだ。
教師と塾講師が共同でカリキュラムや教材の開発・普及を行い、教師は学習塾の授業ノウハウを学ぶ。
小学生は、市から無料で提供されるタブレットPCを利用して花まる学習会が作った教材で予習し、学校では深みのある学習を行う予定だ。
来年4月には「官民一体型小学校」も開設する。
家族が武雄市に暮らすという条件で、全国を対象に生徒を募集する予定だ。
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【中国ってなんでそうなるの!】
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