●30日、中国科学院院士でもある南京工業大学学長が同学入学式の挨拶で「10年後の中国はノーベル賞受賞者が次々に生まれる」との予測を語った。資料写真。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年10月11日 19時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77806&type=0
中国人科学者、ノーベル賞受賞は10-15年先?―中国メディア
2013年10月11日、毎年ノーベル賞の発表前、多くの機関と個人が受賞者を予想する。
トムソン・ロイター知財・テクノロジー中国区総裁の郭利(グオ・リー)氏は人民網のインタビューに応じた際に、
「当社は中国人科学者が、今後10-15年内にノーベル賞を受賞すると予想している」
と語った。
人民網が伝えた。
科学界で権威ある「SCI」、「インパクト・ファクター」を発表するトムソン・ロイターは、ノーベル賞予想で高い的中率を誇る。
現在までに、2013年ノーベル賞の3大科学賞が発表されている。
今年のノーベル生理学・医学賞の受賞者3人のうち、2人は2009年の時点でトムソン・ロイターに予想されていた。
またノーベル物理学賞の2人の受賞者も今年予想されており、ノーベル化学賞の3人のうち1人は2011年に予想されていた。
◆論文被引用数に基づく予想
トムソン・ロイターのノーベル賞の予想は「トムソン・ロイター引用栄誉賞」とも呼ばれており、主に論文の引用状況に関する分析によって導き出されている。
これを踏まえた上で、研究の発展の歴史、誰が最も早く手がけたかといった要素を検討し、論文の執筆者が国家クラスのアカデミーのメンバーであるか、権威ある科学賞を受賞したことがあるかを加味する。
郭氏は、
「被引用数の分析により、高い影響力を持つ科学者を絞り込み、最高の影響力を持つ科学者を見つけることができる。
この作業はまた、被引用数分析の科学研究の評価に対する有効性、論文引用がなぜ効率的な情報検索手段であるかを示している。
論文の引用は科学者個人の学術的判断だ。
ゆえに、論文引用データベースには世界の科学者全体の判断が凝縮されており、研究活動の持続性と知識の伝承が反映されている」
と指摘。
「トムソン・ロイター引用栄誉賞は主にノーベル賞クラスの科学者を見つけることに用いられ、ノーベル賞の予想の他に、世界の科学研究に重大な影響をもたらした科学者を称えることができる」
と語った。
◆ノーベル賞予想にビッグデータが活躍
郭氏は、
「ビッグデータに基づく情報分析は、科学技術計画と方針決定に向け各方面から貢献している。
これには科学技術革命のすう勢の判断、チャンスとリスクの発見、合理的な発展目標・指標の作成、開発費の投資による産出状況の判断に基づく資源分配の改善などが含まれる」
と述べた。
トムソン・ロイターは年初に報告を発表し、被引用数の分析により科学の最先端の構造を明らかにした。
郭氏は、
「当社は中国科学技術部(科学技術省)情報研究所と共同で科学計量学共同実験室を設立し、また中国科学院国家科学図書館と共同で未来に向けた技術分析センターを建設中で、この分野の研究と応用を推進している」
と話した。
◆中国人ノーベル賞受賞者はいつ?
近年、中国の科学研究論文は「量」の蓄積を実現し、「質」も向上した。
この点については、全世界の学術界が認めている。
これはトムソン・ロイターの分析する被引用データによっても裏付けられる。
郭氏は、
「データベースで被引用数が多い論文のうち、中国の寄与度が上昇している。
当社が今年6月に発表した、2012年に最も注目された研究者と科学論文では、21人のうち4人が中国人だった。
この流れによれば、中国人研究者が10-15年でノーベル賞を受賞すると期待できる。
しかしこれは当社の現状に基づく推測にすぎず、未来を予想することは常に困難だ」
と語った。
郭氏は中国が受賞する可能性が最も高い賞について分析し、
「現状を見ると、化学・材料科学・物理学などの分野は中国の得意科目であり、ノーベル賞を受賞する可能性が最も高い。
しかし科学技術の急速な進歩により、中国がバイオ科学で画期的な進展を実現する可能性もある」
と述べた。
(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年10月3日 8時37分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77398&type=
「10年後の中国はノーベル賞受賞者が続々」
=南京工大学長が大胆予想―中国メディア
2013年9月30日、金陵晩報によると、南京工業大学の入学式で、中国科学院院士であり、同学学長でもある黄維(ホアン・ウェイ)氏が「10年後の中国はノーベル賞受賞者が次々に生まれる」との予測を語った。
2005年に中国の著名な物理学者・銭学森(チエン・シュエセン)氏は
「なぜ現在の中国は傑出した人材、革新的な人材を育てられないのか」
と疑問を呈した。
これについて黄氏は、どのような問題も時代背景と切り離すことはできないとし、
「中国の高等教育はこの10年で先進諸国の30年、50年あるいは100年の歴史に比肩する歩みを経ており、国際学術レベルの最先端にかつてないほど近づいている」
と指摘した。
さらに、
「この10年に中国の科学技術者が発表した国際的な論文数は世界2位となっているほか、引用された回数で世界6位、引用された論文数でも世界5位となっている」
とし、科学研究への投資も増加していることから
「10年後の中国は、ノーベル賞のような国際的な賞に名を連ねることが当たり前になる」
との大胆な予測を披露した。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年10月11日 21時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77816&type=0
中国の義務教育ではノーベル賞受賞は無理、名門大教授が指摘―中国
●11日、中国の有名な社会学者で北京大学社会学部教授の鄭也夫氏は、「ノーベル賞を受賞した華人には中国本土で小中学の義務教育を受けた人が1人もいない」と指摘、中国の義務教育の欠陥を批判した。資料写真。
2013年10月11日、中国の有名な社会学者で北京大学社会学部教授の鄭也夫(ジョン・イエフー)氏は、
「ノーベル賞を受賞した華人には中国本土で小中学の義務教育を受けた人が1人もいない」
と指摘、中国の義務教育の欠陥を批判した。
大河網が伝えた。
同氏はさらに、
「中国で12年間の義務教育を受けた人は、たとえハーバード大学などの世界の名門校に入ったとしてもノーベル賞は取れないだろう。
なぜなら、12年の義務教育は生徒を試験対策マシーンに育て上げるものだからだ」
と指摘し、中国の義務教育の欠落点を皮肉った。
ノーベル賞を受賞した華人はこれまでに12人いるが、その多くは台湾や米国籍などの華人で、受賞時に中国籍だった受賞者は2010年に平和賞を受賞した劉暁波(リウ・シアオボー)氏と2012年に文学賞を受賞した莫言(モーイエン)氏の2人。
自然科学分野での受賞者に中国籍の人物はいない。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年10月16日 8時34分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77931&type=0
“中国の婿様”がノーベル賞受賞!?
「精神勝利法」は控えめに=こじつけの中国紙に苦言―米華字メディア
●13日、米華字メディア・米国僑報網は記事「“中国の婿様”がノーベル賞受賞?阿Q精神は控えめに」を掲載した。ノーベル医学生理学賞受賞者の妻が中国人だったと取り上げた中国メディアに苦言を呈している。写真はトーマス・スードフ教授と家族。
2013年10月13日、米華字メディア・米国僑報網は記事「“中国の婿様”がノーベル賞受賞?阿Q精神は控えめに」を掲載した。
2013年のノーベル医学生理学賞は米エール大のジェームズ・ロスマン教授、米カリフォルニア大バークリー校のランディ・シェクマン教授、米スタンフォード大のトーマス・スードフ教授に贈られた。
受賞した業績は「細胞における物質輸送の仕組み解明」。
なんとも不思議なことに一部の中国メディアでは
“中国の婿様”が受賞
と盛り上がりを見せている。
というのもトーマス・スードフ教授の妻は中国人の陳路(チェン・ルー)さんだからだ。
こじつけにも思えるが、ノーベル賞受賞者と中国との関係をなんとか見つけようとするのは毎年のこと。
昨年はノーベル化学賞を受賞したブライアン・コビルカ教授の妻が中国系インドネシア人のThian Tong Sun(田東山)氏だと話題になっていた。
こうしたこじつけの背後にはあるロジックが見え隠れする。
すなわち
「中国人はノーベル賞を取れなかったが、婿様が受賞したのだから中国人は賢いのだ」
という発想だ。
これでは魯迅の小説の主人公、阿Qが編み出した、物事を都合良く解釈して自分の勝利だと考える精神勝利法そのままではないか。
まずは基礎教育のレベルを高め、知識を尊重する風潮を作り上げることが必要。
さもなければ中国にはノーベル賞受賞者の親戚が増えるばかりで、本当の受賞者は出てこないだろう。
』
_