2014年3月19日水曜日

『はなちゃんのみそ汁』と『461個の弁当は、親父(オヤジ)と息子の男の約束』

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がんで逝った33歳の母が、5歳の娘に遺したもの『はなちゃんのみそ汁

公開日: 2012/03/09
千恵さん・はなちゃん・信吾さんの写真と言葉を散りばめたスライドショー動画。余
命を覚悟した千恵さんの言葉が心に響きます。「あなたは子どもに何を遺せますか?」


レコードチャイナ 配信日時:2014年3月19日 0時34分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=85135&type=0

母の遺志を継ぎ料理する日本の5歳の少女、中国の親たちも涙―中国メディア

 2014年3月17日、中国の親たちの間で今、ネット上の二つの記事が大きな注目を集めている。
 一つは、涙を誘うもの。
 もう一つは、激しい批判や議論を呼ぶものだ。
★.前者の題は、「料理ができる子供はどこにいっても生きていける」で、
★.後者は「汚れた衣服を家に送って洗濯させる大学生、郵便局の新事業に」というものだ。
 親たちの感情を相反する方向へと揺り動かすこの二つの話題。
 これらは実際本当の話なのだろうか?
 特に、この「料理をする子供」の話は、単なる噂や都市伝説に過ぎないと言う人々もいる。
 この話が真実かどうかはっきりさせるため、調査・取材を行った。
 銭江晩報が伝えた。

 ネット上で流れている物語は次のようなものだ。
 母親は、はなちゃんが生まれた後に、重い病に侵されていることがわかった。
 そのため、幼い娘が今できる料理を教えるため、はなちゃんが4歳の時、朝ごはんの支度を娘に任せることにした。
 娘にどのように包丁を持ち、どのように野菜を洗い、どのようにご飯を作るのかを教えた。
 初めて、はなちゃんが包丁を持った時の様子について、母親は、
 「非常にあぶなっかしかった。
 でも、口や手を出さないように我慢した」
と綴っている。
 はなちゃんの母親は、
 「食べることは生きること。
 勉強は、二の次でいい。
 健康で、生きる力が身についていれば、将来どこに行っても、何をしても生きていける」
という考えを持っていた。
 エプロンをつけて野菜を切り、つま先立ちで衣服を干す、はなちゃんの笑顔の写真は、多くの人の心の一番柔らかい部分を直撃した。

 実のところ、はなちゃんの話が真実であることを証明するのは全く難しいことではなかった。
 検索サイト「百度」に「料理する子供」というワードを入れてみると、すぐに、はなちゃんの両親が執筆した本「はなちゃんのみそ汁」のタイトルが出てきた。
 新書の紹介文には、3人家族の背景がしっかりと記載されていた。
 父、安武信吾さんは西日本新聞社勤務。母、安武千恵さんは声楽科の大学院を卒業。
 がんのため、2008年死去。
 娘、安武はなちゃんは、現在福岡市立草江小学校に通っている。

 日本の友人を通して、はなちゃんの父親、安武信吾さんに連絡を取った。
 安武さんは、
 「この本は昨年出版されました。
 タイトルは、『はなちゃんのみそ汁』といいます。
 多くの人たちがテレビで、はなが紹介されているのを見てくれたり、中にはそれを見てみそ汁を作り始めた子供もいると聞いて、私もはなも喜んでいます」
と語った。

 安武さんは今でもはなちゃんの母親が娘の成長を記録していたブログを更新している。
 ブログには最近、はなちゃんがダンスに夢中になっていることや、E-Girlsのファンになり、ダンスを真似て踊っていること、料理教室で料理を習っていることなど、はなちゃんの近況が綴られている。
 はなちゃんは以前、
 「料理をすることは人生で一番幸せな時間。
 毎朝、みそ汁を作ることは、ママとの約束」
 と語っている。

 なぜこのような本を執筆したのか?
 この質問に対する、安武さんの答えは中国の親たちにとっては少し意外に感じるものかもしれない。
 この本は決して、多くの親たちが考えるような、教育理念を綴った本ではない。
 本を執筆したのは、
 「娘に母親がいかに努力して暮らしていたか、そしてどのように死を迎えたのかを伝えたかった」
からだという。
 「父親と母親が出逢い、はなが生まれ、我々一家3人は共に暮らしてきた。
 この数年間の時間を娘の心の中に残したかった」
と信吾さん。
 その言葉どおり、これは一冊の家庭の記憶録となっている。

(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)



朝鮮日報 記事入力 : 2014/05/18 07:52
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/18/2014051800146.html

オヤジの手作り弁当に日本中が泣いた!
3年間息子の弁当作った有名ミュージシャンがエッセー
「家族の形」崩れる日本、「父性」テーマの映画・番組が人気

 「461個の弁当は、親父(オヤジ)と息子の男の約束。」





 妻と離婚した40代の父親は、高校生の息子との約束を守るために3年間、毎日のように弁当を作り続けた。
 酒を飲み過ぎた翌日も、早朝に仕事に行く日も、欠かさずに息子のために弁当を作ったのは日本の実力派バンド「TOKYO No.1 SOUL SET」や「猪苗代湖ズ」のメンバー、渡辺俊美さん(47)。
 渡辺さんが作る弁当と、これにまつわる親子のエピソードが盛り込まれたエッセー
 「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」
は先月30日の発売直後にベストセラーになるなど、日本全国で人気を呼んでいる。

 渡辺さんは2010年にタレントのちはるさん(44)と離婚後、男手一つで一人息子を育ててきた。
 息子は親同士の確執もあってかその年、高校入試で失敗してしまった。
 その翌年に念願の合格を果たした息子の入学式直前、渡辺さんは一つの約束をした。
 それは「親父の手作り弁当」だった。

 最初はご飯に梅干しを入れることも知らなかった渡辺さんだが、ベランダで野菜を栽培したり、地方公演に行くたびに新鮮な食材を手に入れたりしてきた。
 なじみの居酒屋で料理のアドバイスをもらい、息子がダイエット中だと聞けばカロリーを細かくチェックした。
 失敗した弁当でも「おいしい」と言って毎回きれいに空っぽにして帰ってくる息子を見て、渡辺さんは「弁当を通じてお互い気持ちのやりとりができた」と話す。

 日本の読者たちは「ページをめくるたびに父親の愛情が感じられる」「料理の本を読んで涙が出たのは生まれて初めて」と感動の声を寄せている。
 出版界でも「家族の意味を考え直させてくれる特別な弁当エッセー」と好評だ。

 日本では最近、「父親の愛情」が世相のキーワードになっている。
 昨年9月に公開された映画『そして父になる』は芸術映画としては異例の観客動員数250万人、興行収入32億円を突破し話題になった。
 この映画は、社会的に成功したビジネスマンだが家庭には無頓着だった男が、病院の取り違えにより6歳の息子と血のつながりがないことを知って徐々に父親として成長していく物語で、大きな共感を呼んだ。
 海外ではカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞し、韓国でも12万人以上が入場した。

 日本のテレビ番組でも父親と子どもが中心のものが登場している。
 NHKでは1959年から放映している子ども番組『おかあさんといっしょ』に倣い、『おとうさんといっしょ』を昨年からBSで放送している。
 この番組では父と子が遊んだり歌ったりするほか、出演者が全国の父子を訪ねていき応援するコーナーもある。

 このような「お父さんブーム」について、専門家の間には
 「家族の形が崩れつつある日本社会で、父性に対する懐かしさや憧れが表れたもの」
という見方もある。
 また、一部にはこうした現象を
 「長期低迷が続いている日本社会で、家族における父親の役割が大きくなったことを象徴している」
と分析する人もいる。
 日本では働く妻のために積極的に育児を引き受ける男性が増えており、「イクメン」という言葉も誕生した。
 「イクメン」は「イケメン(かっこいい男性)」をもじったもので、「育児に積極的な男性」という意味だ。


映画『そして父になる』予告編






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